2006年09月13日

チェンマイ 〜 バンコク ドライブ (2006.8 タイ北部ドライブ 19 natu4歳)

チェンマイ 〜 バンコク ドライブ
(2006.8 タイ北部ドライブ 19 natu4歳)


 レンタカーがあると観光も活動的になる。我が家はタイの東北部をかなり精力的にまわった。しかしこの車、明日の午後2時までにバンコク・ドンムァン空港に返却しなければならない。

 何かトラブルがあると困るので、今日のうちにバンコクかその郊外に着いておこうと、チェンマイからバンコクまで700キロの長距離移動を開始する。チェンマイグランドビューホテル発、8時45分。朝にだらしない我々としては上出来だ。


 タイを代表する大都市を結ぶだけあって、ハイウェイは大変コンディションが良い。高架にこそなってはいないが、片側3車線の快適な道路が続く。たまには交差点などもあり完全な自動車専用道路ではないが、それでも700キロ程度は苦ではない。

 トイレや食事などは測道から街に入れば済むが、最近は「サービスエリア」なるものも出現している。ほとんどはトイレと休憩所程度の設備だが、中にはフードコートを持つものも出来ていた。せっかくなのでサービスエリアで食事。

CHN_BKK_1.jpg

焼き飯B25、ぶっかけ飯(おかず2品)B25。

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 速い車を見つけてはそれを追いかけるように走ったおかげで、午後にはバンコク市内に入ることができた。まずは宿を探さなければならないのだが、今日は女王様の誕生日だ。あまり都心に入ると渋滞につかまる恐れもあるし、都心には駐車場のないホテルもある。

 心当たりを当たるが部屋に空きはなく、なんとなく市内を北上すると、ちょっと怪しいホテルを発見。

"SUDA PALACE HOTEL"
http://www.r24.org/bangkokhotels.nu/bangkok/sudapalace/pictures/

 suda_out.jpg

駐車場もある。


suda_lobby.jpg

ロビーは広い。しかし人気(ひとけ)がない。
女王様の誕生日かつ週末なのに、まるで人気がない。


 一応レセプションで空室と値段を確認すると、B700とB900の部屋があり、どちらも空室有りとのこと。ただしコネクティングはなし。しかもクレジットカート払いは不可で、ルームチャージに加えデポジットB400を先払いとのこと。ここは中国の田舎か?

 なんとなく怪しい感じは拭い去れないが、外も暗くなってきたので今夜はここに泊まることにする。それほど悪い部屋ではない。が、エレベーターの床にゴキブリの死骸があり家族が悲鳴を上げる。なんとなく「ああ、やっぱり」と感じてしまったのはなぜだろう?

suda_cor.jpg

新館(B900)の無駄に広い人気のない廊下


suda_room.jpg

我が家の部屋には人気があった。

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 地図を見るとここはウィークエンドマーケットの南側、BTS(スカイトレイン)の "Saphan Kuwai" 駅からそれほど遠くない場所だった。都心とは言えないが空港ホテル的営業が出来るほどでもない。観光的には中途半端なロケーションだ。

 しかし周辺はなかなか賑わっていて、少し歩いたところには大型スーパーである "BIG-C" もある。歩道には屋台が続く。バンコクの下町、といった風情で悪くはない。


MK_suki.jpg

 BIG-Cの中の "MK" で夕食。ここでもMKは人気で40分待ちの行列。面倒なことが嫌いなタイ人に行列までさせるMKの底力はすごい。



MK_suki_kids.jpg

 子どもの食器セットがきちんとあるのも、ファミリーレストラン的人気を思わせる。(この場合「人気」は「ひとけ」ではなく「にんき」と読んで欲しい。)
 しっかり食べてぐっすりと休んだら、明日からはクラビだ。





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2006年09月11日

ナイトサファリ - チェンマイ (2006.8 タイ北部ドライブ 18 natu4歳)


ナイトサファリ - チェンマイ
(2006.8 タイ北部ドライブ 18 natu4歳)



 ナイトサファリは1994年、シンガポールで初めてオープンした。動物園の動物には夜行性のものも少なくなく、それをトラムに乗って見て回るというアイディアはかなり秀逸で、初めて行った時にはかなり楽しむことができた。

http://www.nightsafari.com.sg/


 秀逸なアイディアなのだからどんどん真似をすれば良いと思うのだが、現在世界にナイトサファリは3カ所しかない。ひとつは中国の広州、そしてもう一つがここチェンマイのナイトサファリだ。亜熱帯でしか運営できないのかもしれない。

 (ちなみに日本の☆☆サファリパークや▲▲サファリパークなどで行われている「ナイトサファリ」は、一般にはナイトサファリとして認知されていない。)


 チェンマイのナイトサファリがグランドオープンしたのはまだ数ヶ月前だ。確か去年の12月か今年の1月か、そんな頃だと思う。後発組だけあって、フードコートを充実させたり、宿泊施設を作ったり、トラムを2コースつくるなど、先行組に負けないように工夫をしている。規模も3つのナイトサファリの中で最大だ。

http://www.chiangmainightsafari.com/home_en.htm

night_safari_1.jpg

 入場料は大人500バーツ/子ども250バーツ。当然これも外国人価格であって、タイ人は半額だ。

http://www.chiangmainightsafari.com/opening_en.htm
http://www.chiangmainightsafari.com/ticket_th.htm

 ここまで徹底されると気持ちよい位だが、一応試しに「500は高いよぉ」と泣き言を言ったら、タイ語を話すと言うことで私だけがタイ人価格になった。言ってみるもんだなぁ。

 タイ人価格を適用してもらえたのは、数年前のシラッチャ動物公園以来だ。大変にうれしい。^^


 もっともこの「外国人価格」はまだマシな方で、国立公園の入場料になると、外国人B100/タイ人B20と5倍になる。サメット島に至っては外国人B400になったという噂だ。いちいち勝ったの負けたの言っていてはきりがない。そろそろ私も大人にならなきゃいけないな。

night_safari_2.jpg

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 サファリは3つのエリアに分かれている。
Savanna SafariPredator Prowl の二つはトラムに乗ってガイドの説明を受ける。シンガポールと違って日本語のガイドはなく、英語ガイドのツアーも数本に1本程度だ。我が家は最終の英語ツアーに滑り込む。

 何か特別な動物がいる訳ではないけれど、やっぱり夜は動物の動きが良い。ハイエナなど元気いっぱい夜間ハイエナ活動を行っていて、見ていて楽しい。それに何より、暗い中をトラムで移動すること自体にワクワクする。


night_safari_3.jpg


 しかし何と言ってもナイトサファリのお楽しみは、ウォーキングツアー。チェンマイナイトサファリでは、"Jaguar Trail" と呼ばれている1周40-60分程度のトレイルだ。

 私は旅行に出る時、常に懐中電灯を鞄に入れている。これが役にたった。長男は懐中電灯であちこちを照らしながら、動物の様子を見ている。こんなことしていいのかとも思ったのだが、近くにいる職員は特に咎めるでもない。暗闇の中を歩きながら動物を探し歩くのは楽しい。料金は高いが、かなり楽しめるアトラクションだ。


 でも、途中で私は思った。
これはまるで、金を払って動物園の夜警をやっているようなものじゃないか?




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2006年09月10日

「初めてのお祈り」 ドイステープ - チェンマイ (2006.8 タイ北部ドライブ 17 natu4歳)

初めての「お祈り」 ドイステープ - チェンマイ
(2006.8 タイ北部ドライブ 17 natu4歳)



 子どもたちにとってチェンマイは初めての土地だ。

 車もあるし、せっかくなので定番の観光地くらい見せておこうと「ドイステープ」に向かう。ここは昔からチェンマイを代表する寺院であり観光地だ。山の上にあるのでチェンマイの街並みを見下ろすことも出来る。正式名称は「ワット・プラ・タート・ドイ・ステープ」と言う。タイ北部ではなかなか格式の高い寺院らしい。

http://www.doisuthep.com/english.html

 昔あった、乗ったが最後1/10の確立で事故に遭いそうなケーブルカーはさすがになくなっていて、その代わりに立派なエレベーター型リフトが出来ている。ここも少しずつ変わっているのだな。


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 平日の夕方も近い時間なのだけれど寺院にはそこそこの人がいて、中にいくつもある仏像の前でお祈りをしている。それを次女が興味深げに見ている。

 このお寺にある仏像は、金箔が貼られていたりカラフルに着色されていたりと、日本のものより派手だ。しかも本堂の奥に隠れるようではなく、参拝者から見えやすいところに安置されている。そのため参拝の様子が大変に分かりやすいのだ。


 次女が言い出す。「あれ神様?」

 いや、神様というか、わしらは仏様と呼んでいるんだけれど…。そう言えば仏陀以外の像も多くあるけれど、やっぱりこれは仏様なんだろうか? いや、仏様は仏陀だけであとは神様なのだろうか? しかしこの場合一番偉いのは仏陀であって、神様が仏様より格下というのも、なんかまずい気もする。 だいたい神様ってなんなんだ? 本気で考えると結構むずかしい。よく分からない。本当に分からない。

 と言う訳で私は答える。

 「うん、そうだよ。(きっぱり)」


 すると今度は「お祈りをする」と言い出す。周りでたくさんの人がお参りをしているし、過去4年の人生の中で「神様にお祈り=良いこと」という知識を得たのだろう。

 しかたがないので、仏像に絶対に足の裏を向けてはいけないこと(タイのローカルルール)、目を閉じて手を合わせることなど、「お祈り」のしかたを教える。


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 「お祈り」の方法を覚えた次女は、寺院の中を気の向くまま徘徊し、気に入った「神様」を見つけると「お祈り」をはじめる。何を祈っているのか、実の父にも想像がつかない。もしかしたら「世界中の飢餓と争いがなくなるように」と祈っているのかもしれないし、「ラブandベリーでミラクルカードが出ますように」とねだってのかもしれない。

doi_pray1.jpg


doi_pray2.jpg


 あまりあちこちで「お祈り」をするので大変に目立つ。多分事情を知らない人には「大変敬虔な異国の仏教徒幼女」に見える。ついにその姿は寺院の僧侶の目に止まり、本堂に招かれる。 な、なんだか大事になってきたぞ?


 次女だけを本堂に送る訳にもいかないので、私も同行する。するとどうやらなかなか偉いらしいお坊さんが、私たちにお清めをして手首に綿の糸を結んでくれた。お守りのようなものなのだろうか。娘は大変に満足げだ。


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 さて、その御利益はというと、これがあっという間に現れた。なんだか次女の口調が参拝前と違うのだ。少し大人しい、穏やかな口調に変わってしまっている。ひょ、憑依か??

 どうやら、世界の平和を願おうとラブandベリーのミラクルカードをねだろうと、「お祈り」という行為には人の心を穏やかにする効果があるようだ。神様や仏様についてかなり誤解をしているとは思うが、なんとなく「これはこれでいいや」と思わないでもない。

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 ちなみに私は無神論者ではないが、既成のどの宗教組織にも所属していない。典型的な葬式仏教の日本人だ。信仰心は大切だし、魂の存在は信じるし、神(のようなもの)は存在すると思うけれど、それを人間がどーのこーの言い出すと、ちょっと怪しげに気分なる。宗教が組織になった場合には作用より反作用の方が大きいのでないか、とも思う。

 サリン事件を挙げるまでもなく、人間が支配する宗教組織は今まで結構な悪事をやってきた。この世界の老舗であるローマカトリックだって「神」の名のものに強奪やら大量殺人をしてきた。

 もしかしたら、人間と「神様」の距離は、次女程度で良いのかもしれないなぁ。


doi_step.jpg


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2006年09月09日

日本食 「宇宙堂」 - チェンマイ (2006.8 タイ北部ドライブ 16 natu4歳)

日本食 「宇宙堂」 - チェンマイ
(2006.8 タイ北部ドライブ 16 natu4歳)



 我が家は基本的に食べ物に文句は少ない。

 そりゃおいしい方が良いに決まってはいるが、旅先で食べられる物が制限されても、さほど苦にならない方だ。インドで2週間ロティとカレーしか食べられなくても、それはそれで結構満足できていた。

 似たようなものを食べているうちにその中にもおいしい物やイマイチな物が分かるようにもなり、味覚が広がる、ということもある。

 ましてや、タイは食べ物がおいしく料理の種類も豊富だ。たかだか2週間程度、毎日タイ料理を食べても全く苦ではない。むしろ日本ではできない贅沢をしている気分になる。

 しかし、旅先に日本料理店があると、ついふらふらと引き寄せられてしまうことも事実だ。やっぱり日本人、生まれた時から食べてきた味は魅力なんだよなぁ。


 タイはローカル料理が十分おいしいのに、日本料理店も豊富にある。しかも、それなりにおいしくて日本より安いことも少なくない。なんとも贅沢な話だ。

 例えばバックパッカーの皆さん御用達の 竹亭 レストランでは、200バーツ(約600円)で松花堂弁当に近いもの(竹亭弁当)を食べることができる。市内何カ所かにある 菜の花 ではもう少し贅沢な弁当が350バーツ(約1000円)、しかもどちらも十分においしい。

http://www.taketei.com/
http://nanohana.ycsjp.com/



 タイでは今日本食がちょっとしたブームで、タイ資本の和食レストランチェーンもある。"OISHI"レストランチェーンは「なんだか和食みたいなもの」が主だが、"Fuji"レストランになると、そこそこ和食と呼んで良いものがでる。西アフリカを旅行中に"Fuji"に出会ったら、9割の日本人は涙を流しながら貪り食べるだろう。

http://www.oishigroup.com/profile_en.html
http://www.fuji.co.th/


 チェンマイにもたくさんの日本料理店がある。 Fujiから高級外国料理型日本料理店まで様々だが、そんな中昔から旅行者に絶大な支持を得ている店がある。宇宙堂 だ。

uchu_ent.jpg

 宇宙堂が支持されている一番の理由は、手頃な値段で家庭風料理が食べられることだ。旅行中は鮨や懐石より定食のような軽い物を食べたいという気分になることが多い。ここでは、焼き魚やカツ、焼き肉などの定食がB100から食べられる。しかもごはんとみそ汁はお代わり自由だ。(← これはポイントが高い!)
もちろん麺類や一品料理もある。どのメニューも和食としては高くはない。

 第2の理由は、豊富な日本語の本やマンガがあることだ。旅行中、日本語の活字に飢える人は少なくない。ここに来れば思う存分本やマンガが読める。

uchu_tabelbook.jpg

 そして第3の、しかし我々にもっとも重要な理由は、現地の最新情報が手に入ることだ。チェンマイは在住日本人多くが日本語のフリーペーパーが複数発行されている程だけれど、一番信頼できるのはやっぱり現地での口コミ。旅行者が集まっていれば最近の情報を聞くことができるし、店の人も色々なことを教えてくれる。これが大変ありがたい。以前雲南の旅行記で紹介した「菊屋」と良く似ている。



 宇宙堂は最近オーナーが替わり、ルチラーさんというタイ人女性が店を任されている。日本で4年間働いていたことがあり、またタイの日本企業で働いていたこともある、完璧な日本語を話す方だ。日系企業での仕事は収入は良かったけれど、タイ人と日本人の板挟みになるのが辛くて、この仕事に変わったとのこと。

「マイ・サバーイ」だったのだろうな。しかしこういう身軽さが、滅私奉公一社一生の日本人にはちょっとうらやましい。

uchu_card.JPG

 ルチラーさんは最近店を任されたばかりだ。ウェブサイトもないし、注文した看板もまだできあがって来ない、そんな状態らしい。「でも自分なりに店を整えて、家庭料理を楽しんでもらえるようにしたいんですよ」と言った彼女は、ちょっと楽しそうだった。

 なんだかうらやましいなぁ。




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2006年09月08日

チェンマイ動物園のパンダ (2006.8 タイ北部ドライブ 15 natu4歳)

チェンマイ動物園のパンダ
(2006.8 タイ北部ドライブ 15 natu4歳)


 メーホンソンでテレビを見ていると、チェンマイ動物園のパンダ館で何かイベントがあったようで、パンダ舎の中にパンダの着ぐるみが徘徊するという、なかなかシュールな映像が流れていた。

 そんな話をしていると次女が言った。

 「パンダ、見たことない」

 え?そーなのか?

祖父母の家は上野だ。小さい頃からさんざん動物園には連れて行ってもらっている。上野動物園にパンダがいなかった時期があったような気もするけれど、見てないと言うことはないんじゃないか? しかし次女は主張する。

 「パンダ、見たことない」


 まぁ小さくて記憶にない、ということもあるのかもしれない。しかたがないので、動物園に行くことになる。

http://www.chiangmaizoo.com/Main_E.asp

---


 動物園の切符売り場には "Adult B100 / Chilren B50" と英語で書いてある。しかしこれはタイによくある2重価格で、ちょっと見えにくいところにタイ語とタイ数字で "大人50バーツ、こども30バーツ"と書いてある。大変納得がいかない。

 悔しいので「大人50バーツでいいんでしょ?」と言ってみるが、私のタイ語は現地の2歳児と手に汗握る勝負ができる水準だ。「簡単な会話でぎりぎり通じる部分もある」と言えば分かりやすいかもしれない。外国人だと言うことは瞬時にばれ、英語で「タイで働いていない人は外国人料金でお願いします」とかわされる。恒例の敗北だ。


 外国人価格+車乗り入れ料金を支払いパンダ舎に向かう。
この動物園は大変に広く、車がないと1日がかりのピクニックになってしまいかねない。しかし、パンダ舎は入り口からそう遠くないところにあった。パンダはここの目玉なので良い位置にあるのだろう。

panda_ent.jpg


 とここで、再び入場券売り場を発見。パンダは別料金なのだ。冷房完備の立派な建物なので、維持費もかかるだろう。別料金は、まぁ、しかたない。しかしここでも外国人はタイ人の2倍の料金を支払わされる。

をい、またかよ!

 パンダは、所属の中国政府から10年の期限付きでレンタル移籍されているらしい。日本でも初めてパンダが来た時には大騒ぎだったのだから、タイでも人気なのだろう。見学コースには "お静かに" と書かれたプラカードを持った係員が、見学者がハイになることを戒めている。ゴルフのギャラリー扱いだ。


 とりあえず見物する。確かにパンダだ。着ぐるみではない。次女も集中して見ている。

panda_watch.jpg

panda_two.jpg

 しかしわざわざタイに来てまで、しかも忌々しい外国人価格(大人総額200バーツ)を支払わされてまで、我々はパンダを見なければならなかったのだろうか? 正直、未だに釈然としていない。




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2006年09月07日

供給過多 - チェンマイ (2006.8 タイ北部ドライブ 14 natu4歳)


供給過多 - チェンマイ
(2006.8 タイ北部ドライブ 14 natu4歳)



 僅か数日ぶりなのに、チェンマイに戻ると「都会に帰ってきたな」と感じる。何せこの街、街道添いには大型スーパーやファストフッド店、市内には巨大なショッピングモールが二つもある。もちろん宿も高級リゾートからゲストハウスまでよりどりみどり。

 とりあえず、今夜の宿を探さなければならないのだが、選択肢が少なすぎるのも困るが、多すぎるのもちょっとやっかいだ。「もっと良い宿を、もっと安い宿を」と微妙な欲が出て迷いが生じるからだ。


 市内を走っていると、「スーパーハイウェイ」(実は単なる環状道路)添いに、怪しい垂れ幕を下げているホテルがあった。ガイドブックの地図が正確ならば、ここは "Amity Green Hills" という、ラックレートでツインB3200からという、そこそこの高級ホテルであるはずだ。

http://www.sawadee.com/hotel/chiangmai/amity/pictures.html

 しかしホテルの看板には "Chiangmai Grand View" とあり、よく分からないタイ語で「何かが900バーツだよ!」と盛んにアピールしている。そこで車をとめてレセプションへ。

gview900.jpg


「すみません、あの900バーツってルームレートですか?」
「はい。どの部屋もツインで、税サービス料込みで900バーツです」
「コネクティングはありますか?」
「ええと、空きはありますね。」


 ということで部屋を見せてもらったのだが、大変に良い。さすがラックレート3200バーツからだっただけある。本当にこの部屋900バーツでいいのか?

 実際のところ、一定水準以上のホテルだとラックレート(定価)で泊まる客はそう多くない。宿泊客のほとんどが、メンバー価格だったりプロモーション価格だったり代理店を通してのディスカウント価格だったりと、何らかの割引きを受けている。

 またこの時期のタイはオフシーズンなので、一定以上のクラスのホテルでは、半額程度になることは結構普通にある。しかしラックレートで3200バーツの部屋ががNETで900バーツになるというのは、破格と言って良い。30%以下ではないか。

 あとで地元の元代理店関係者に聞いたのだが、チェンマイは今ホテルや旅行代理店が供給過多になっているとのことだった。ハイシーズンならともかく、この時期はどのホテルも集客が大変だとのこと。


 しかもこのホテルは (1)経営者が替わりホテル名も変わったばかり、(2)オフシーズン、(3)リノベーション中という「三重苦」状態。そこであんな垂れ幕を出したようだ。代理店に提供する価格を個人客にも提示し、稼働率を上げたいのだろう。

 場所が旧市街から離れるので車がないとやや不便だが、ナイトバザールへの無料シャトルもある。価格を下げた分アメニティは少々安っぽいものだったけれど、それでもここは、今回のタイ旅行で最もコストパフォーマンスの高いホテルとなった。

チェンマイ グランドビューホテル
http://www.chiangmaigrandview.com/



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 長男が体調が良くないというので、薬と弁当を買って帰るために、夕食はショッピングモールのフードコード。フードコートでの夕飯は少々寂しいが、料理そのものの味はよい。せっかくの北タイなので、カオニャムやソムタム、ガイヤーンなどを購入。


 このソムタム(青パパイヤの辛いサラダ)が、ビールに大変良く合う。で、ビールもちょっと大きめのものを注文してしまったのだけれど、これも少々「供給過多」だったかもしれない。

chiangmai_beer.jpg


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2006年09月06日

旧日本軍博物館 - クンユアム (2006.8 タイ北部ドライブ 13 natu4歳)

旧日本軍博物館 - クンユアム
(2006.8 タイ北部ドライブ 13 natu4歳)


 北西国境ならではの山岳民族の村などを訪ねると、あとはメーホンソンに特に用はない。「神秘の青い魚が住む洞窟」やら「雨期には迫力満点の滝」などを見に行くが、特になんということもなく、我が家は再びチェンマイを目指すことにする。


 チェンマイとメーホンソンをつなぐ街道には南北二つのコースがあるのだが、「来た道を戻ることだけは許して欲しい」と長女が懇願するので、100キロ以上遠回りにはなるが南ルートを通ることにする。

 同じ道を走るのはつまらないので特に異論はないのだが、私はここぞとばかり恩着せがましい口調で、南ルートがどれだけ遠回りかを、殊更くどい口調で申し述べる。これでしばらく長女は私に逆らうことはないだろう。ついでに街で酔い止めの薬を購入。10錠で20バーツ。これでかなりの間、長女が私に生意気な態度を見せることはないだろう。

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 メーホンソンから108号線を1時間ほど南下すると、"Khun Yuam"(クンユアム) という街があり、ここには「旧日本軍博物館」"WW2 Museum" がある。実は私はここに来たかった。


warmus2.jpg



「ここクンユアムはタイの北西部に位置し、ミャンマーと国境を接している。ビルマ作戦に於ける重要な兵站基地の一つでもあった。サルウィン河の渡河地点ケマピューに道は続いており、さらにトングーにつながっている。この道はインパール作戦後、日本兵が敗走してきた所謂白骨街道といわれている。更にこの地では、7,000名に上る日本軍将兵が命を落としたといわれる。」
(クンユアム旧日本軍博物館HPより)
http://www5f.biglobe.ne.jp/~thai/

warmus3.jpg



 ここは、クンユアムに赴任してきた警察署長だったチョムタワットさんが、任地のあちこちに放置されていた旧日本軍の遺品や装備などを集めて、自力で作り上げた博物館だ。庭には旧軍車両の残骸が、館内には軍服、毛布、飯ごう、行李など様々なものが展示されている。
(内部は撮影禁止でした。関心のある方は公式サイトでどうぞ)

 展示を見始めると、館長さん(と思われる方)が私を奥の部屋に案内してくれる。そこにはここで亡くなった兵隊を弔う祭壇があった。自分が命を失うのも大変なことだけれど、日本から遠く離れた地で家族を思いながら亡くなった人たちの気持ちを考えると切ない。幼い子どもを残してここに連れてこられた人も少なくなかったはずだ。さぞかし無念だったことだろう。私は日本のタバコを一箱置いて、線香を上げ手を合わせた。


 ここで亡くなったのは日本兵だけではない。自動車道路建設のためにかり出されたタイ人も多く亡くなっている。しかしこの博物館では、日本人兵士とタイ人の関係が決して悪くはなかったことを伝えている。日本人兵士を「敵」ではなく「犠牲者」と考えているように思える。カンチャナブリの戦争博物館が「旧日本軍の悪行」を前面に押し出しているのと大変対照的だ。


---


 私は旧軍を無条件に肯定する気にはなれない。しかし同時に、無条件に非難する気にもなれない。末端の兵士に「時代に翻弄された犠牲者」という思いがあるのも事実だ。

 もちろん人間の集団であり戦闘を目的とする軍のこと、許されない行為も多くあっただろうし、明日命を落とすかもしれない極限状況の中で、人間らしい心を忘れてしまうこともあっただろう。以下はこの戦争博物館のサイトにあった文章の一部だ。


「死者の氏名は、よほどのことがない限り衣服や持ち物(認識票)などから普通は分かるはずだ。しかし、タイへの逃避行路ではそれが明確にできなかったケースも多々ある。なぜか。理由の一端を知ってもらうために、ほんとうは書きたくないことだが、私の見たことを記しておこう。・・・・・・その兵は、熱を出して倒れてはいたがまだたしかに生きていた。その時、数人の兵が通りかかった。その中の一人は靴が、いま一人は上衣が破れていた。と、その二人は倒れた兵に近寄った。何をするのかと見ている私の目の前で、一人が倒れている兵の靴を、もう一人が上衣をはぎ取った。そこにはもう、あの厳しい日本の軍隊の軍紀、軍律はなかった。いうなれば飢餓の集団だ。追い詰められた人間の本性は、こうも汚くなるものかとつくづく嫌になった。」 http://www5f.biglobe.ne.jp/~thai/page020.html


 豊かな今の日本で、とりあえず衣食住に苦労することもなく生きている私たちが、もし同じ境遇にあったとしたらどこまで自分の正義を貫き通すことができるのだろう。偉そうなことを書いてる私など、率先して倒れた兵隊の靴を奪い取るのではないだろうか。つい、そんなことを考えてしまう。


 物質的に豊かであることを、あたかもただ「表層的」であるかのように語る人たちは少なくないが、私は「豊か」であることを否定したくない。「衣食足って礼節を知る」「貧すればどんする」ことも事実だからだ。

 ただ、どんなに酷い境遇の中でも、決して思いやりと誇りを失わない人たちはいる。私もあと100回位生まれ変われば、そんな人間になれるのかな? ^^;


warMus1.jpg


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2006年09月04日

「首長族」の村 "MAE FAH LUANG" (2006.8 タイ北部ドライブ 12 natu4歳)


「首長族」の村 "MAE FAH LUANG"
(2006.8 タイ北部ドライブ 12 natu4歳)


メーホンソンで「首長族」の集落は、貴重な観光資源だ。

 だから、道路のあちらこちらに "Long Neck Karen" と書かれたこんな標識がある。集落は1箇所ではないのだけれど、どこの集落へ通じる道にもこの標識はあった。こうなるともう「止まれ」の標識に近い標準仕様に思える。

longneck_sign.jpg


 我が家が向かったのは、MAE FAH LUANG というこの周辺では多分最大の集落だ。あるいは、最も観光化された集落、なのかもしれない。どのトレッキングツアーも、この集落を一番大きく取り上げている。しかし集落の中にはカレン族のための学校もあるので、少なくとも観光専用集落、という訳でもなさそうだ。



 入り口で「入場料」1人250バーツを払う。大変に高い。

 この集落のカレン族はビルマからの難民であり、入り口には地雷廃絶運動のポスターなども貼ってある。ここの収入はビルマ反政府軍の資金源になっているという「噂」もある。なんだかんだ言って、やはり国境地帯というのはいろいろあるのだ。


 250バーツという法外な「入場料」は、観光客に「払うものは払ったのだから」という権利意識を発生させる効果もある。次女を除き4人分1000バーツを支払った我々は「払ったからには回収させていただきましょう」と写真を撮りまくる。

longneck_takepic.jpg


 普通、観光客はこういう生活エリアであまり堂々と写真は撮らない。撮る時も「申し訳ないのだけれど撮らせていただけますか」と気を使う。他人の生活エリアに侵入してきたよそ者なのだから当然だ。しかし高価な入場料は十分な免罪符だ。


 しかし向こうも然る者。写真撮影攻撃くらいでは全くひるまない。むしろ協力的だ。自分たちの存在が入場料収入に結びついているという意識が明確に感じられる。態度が「見られるプロ」なのだ。土産物屋を兼ねてる家も多く、客寄せにもなるのだろう。


 次女が10歳ほどのカレン族の少女に声をかけられる。ここに座れ、と言われているようだ。椅子に座った次女に、その少女はカレン族の民族衣装を手際よく着せ、並んで座り、写真を撮れという。プロの仕事だ。

longneck_pic.JPG


 我々は一応20B程お礼を渡したが、記念撮影をさせてもらってお金を渡さなくとも、特に文句は言わないようだ。しかし、渡されれば礼を言って受け取る。まさしくプロだ


 珍獣のような目で見られ撮影されることで収入を得ること、そして自分がお金を支払うことに、若干の抵抗がなかった訳ではない。しかしそれはヨソ者の甘っちょろい感傷だった。彼女たちはプロとして、生活のために、そして郷土のために収入を得ている。そのお金は村の子どもを病気から救ったり、教育を受けさせる資金にもなるのだろう。


 旅行者としては「そうなんだ」と、素直にその地のルールに従うしかない。その代わり集落の人を珍獣扱いするかのように撮影する振る舞いも黙認されている、んだろうなぁ。


 感想: 人の暮らしも想いも「いろいろ」なのだな。





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2006年09月03日

「首長族」の村へ (2006.8 タイ北部ドライブ 11 natu4歳)



「首長族」の村へ (2006.8 タイ北部ドライブ 11 natu4歳)


「首長族」と書くのには多少抵抗がないでもない。

 アジアやアフリカあたりだと「ツチ族」「マサイ族」など「族」と呼ぶことが少なくないが、これがヨーロッパあたりだと「セリビア族」とか「ユダヤ族」等とは呼ばない。「族」という言葉には「未開地の」といったニュアンスがあるような気もするのだ。


 まぁあんまり細かいことを言ってもしかたないので、ここでは「首長族」と呼ぶことにする。実際には山岳民族であるカレン族であって、一部の女性が首にリングをはめている。やっぱり見た目にはインパクトがあるので、首長族、と呼ばれてしまう訳だ。


---


 私たちは首長族の村を目指して車を走らせる。

 メーホンソン周辺にはいくつかの首長族の村があるが、ツアー会社の写真などで一番規模の大きそうな村のあたりをつけておいた。目的地は "Ban Nai Soi" というメーホンソン近郊の村からそう遠くない。

 "Ban Nai Soi" までは細いとは言えちゃんとした舗装路を快適に走ることができたが、目的地まで3キロ程度のところから道は極端に悪くなってきた。


 こんな道や
logneck_road.jpg


こんな道(と呼んでいいのか?)を
logneck_road_river.jpg


恐る恐る走らなければならない。


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 悪路を半分ほど走ったところで、地元の農家の男に声をかけられた。


 「ここから先は道が悪くなるので、あなたの車では走れない。良かったら私の車に乗り換えないか?往復200バーツだ。」


 げ! いい加減悪路をなんとか乗り越えてきたのに、これ以上道が悪くなるのか? それは困る。ここまでもかなりゆっくり走って轍を選んでも、ちょっとデフをこすっている。一応レンタカーなのであまり無理は出来ない。弁償は嫌だ。免責5000バーツも嫌だ。


 200バーツとはあまりに高いのでちょっと迷ったが、結局その男の4WDに乗り換える。上の子どもたちは荷台だ。荷台に載るのが楽しいらしく妙にはしゃいでいる。

longneck_4wd.jpg


---


 我々を乗せた4WDは「悪路」を走る。
確かに悪路だ。さっきまの道より穴も多く段差も激しい。でも、この程度の道なら、少し気をつけて走ればなんとかなるんじゃないか?

 4WDに乗り換えて約5分、我々は首長族の村に着いた。そしてそこで目にしたものは… 駐車場にいっぱいのワゴン車。


 なんでー!普通の車でもちゃんと来られるんじゃないか!!

---


 はい、我が家はまたタイに負けました。これで3敗です。

 li _| ̄|○ il





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2006年09月02日

国民党の村 Ban Rak Thai (2006.8 タイ北部ドライブ 10 natu4歳)

国民党の村 Ban Rak Thai
(2006.8 タイ北部ドライブ 9 natu4歳)



 さぁ、社会科の時間ですよ〜 ^^



 1949年、中国国民党は中国共産党との内戦に敗北、台湾に逃げ込み中華民国政府をここに移した。大陸では中国共産党が中華人民共和国の成立を宣言、いわゆる「二つの中国」はここから始まる。

 ところが国民党が逃げたのは台湾だけではない。西南部で闘っていた国民党軍はタイをはじめ、ビルマ(ミャンマー)、ラオスなどに逃げ込んだ。

 もともと雲南省南部からタイ北部にかけての山間部は山岳民族の領域で、国境などの観念はあいまいだったこともあり、他国に侵入というより、「すまん、逃げてるうちに入っちゃた ^^;」ようなものだったのかもしれない。


---


 山岳エリアに散らばっていた国民党軍の一部は中華民国に帰った。特にビルマは「これは領土侵犯だ」と国連に提訴(あたりまえですね ^^;)、ビルマ領内の1万人を帰国させている。



 タイ領内に逃げ込んだ国民党軍は、来るべき本土決戦に向けて、国籍や領土問題をうやむやにしたまま、反撃の機をうかがっていた。しかし一向に反撃の機はやってこない。内戦は事実上休戦状態となり、どちらの政府も国作りでそれどころではなかったのだ。

 タイとしてはやはり、その国の軍隊が自国内で軍事活動をするのは困る。が、山岳地で大規模な軍の派遣がやっかいでもあり、見て見ぬふりをしたり、共産ゲリラ対策に利用したり、「非公認の国境警察」がわりに使ったり、公式には撤退を要求しつつ裏では利用するなど、タイらしくしたたかに対応してきた。文革時代に逃げてきた大陸の中国人も少なくないと聞く。



 山岳部の国民党軍にあまり良い話はない。帰ろうと思えば帰れるのに居残ることが不自然だし、地域の山岳民族にケシの栽培を強制したという「噂」もある。更には彼らの主な収入源は阿片の栽培と、阿片運搬業者から受け取る通行料だったという「噂」もある。


 「噂」はまだまだあるぞ。ゴールデントライアングルとして名高いこの地域を支配していたクンサー(張奇夫)は、国民党兵士と現地シャン族との間に生まれ、一時期国民党の活動にも参加していた、らしい。もちろん、クンサーと国民党軍の関係はツーカーで、国民党に通行料を支払わない阿片運搬業者は滅んだ、との「話」もある。事実、タイと北西部との国境エリアは、一時期7割が国民党軍の支配下にあったとのことだ。

 当時、このエリアと私の定宿があったバンコク中華街(ヤワラー)の一部、そしてとっても怖いシンジケートや中華民国政府の間には、素人は知ってても知らないふりをするべき怪しい関係があった、という「噂」も聞いた。



* この辺の話はこちらが詳しくお勧めです。面白い!

「国家領域形成の表と裏
- 冷戦期タイにおける中国国民党軍と山地民 -」片岡樹氏
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/seas/42/2/420204.pdf

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 私が初めてタイの国民党軍の村を訪れたのは4半世紀前だ。チェンマイから国境に近いファンという街まで車で移動し、そこから山岳地帯に入った。もちろんチェンマイで募集していたトレッキングツアーだ。こんなこと個人で行うのはリスクが高すぎる。

 当時はパンフレットにも "KMT Base(国民党基地)" とあったし、中華民国の国旗と軍事演習のようなものを見た。昔のことなので記憶違いがあるといけないと調べたところ、1986年にその支配地がタイの行政内政に組み込まれていた。

 やはりあの頃の国民党の村は、台湾の飛び地扱いだったようだ。タイ国内で中国国民党が地域を支配し軍事活動と怪しい活動をしていたのは、記憶違いではなかった。


---


 と、私はタイ国内に残る国民党の歴史について、運転をしながら子どもたちに語る。子どもたちはよほど私の話が興味深いらしく、目を閉じたままじっとしている。時々頭が突然下がったり口を開けて上を向いたりはっと目を開けたりしているが、とにかくじっと聞いている。微動だにしない、と言っても良い。ともあれ、車はメーホンソンから小一時間程のところにある "Ban Rak Thai" という国民党の村を目指している。


 Ban Rak Thai (バンラクタイ) は国境の村だ。メーホンソンもかなりの山奥で国境の街と呼ばれているが、ここは「裏山はもうビルマ」という、五つ星の国境の村だ。もちろん外国人用のイミグレーションはないが、地元の人たちは国境などお構いなしに出入りしている、という「噂」だ。


 村に入る直前、検問所がある。警察ではなく軍の検問所のようだ。我が家はこの冬に大陸中国、しかも雲南省にいたので、多少は怪しまれる要素がないではない。若干の緊張感をもって検問に応じるが、 「中国の村を見たい」 というと、何も調べもせずあっさりと通してくれた。ちょっと拍子抜け。

china_v_kenmon.jpg


 村に入る。小さな村、というより集落だ。しかし小さな集落であるにもかかわらず土産物屋と食堂が多い。車を駐めると、土産物(主にお茶)や食堂から声がかかる。


 単なる観光地ですな、ここは ^^;


 小さな村だけに、かえって本土より中華情緒がある。西遊記のロケに是非お勧めしたくなるような建物や街並みだ。

china_v_1.jpg



 村には学校もある。中華学校かと思ったが、どうもタイ語で授業をしているようだ。来客を珍しがって寄ってきた子どもたちも、中国語(北京語・福建語・広東語)ではなく、タイ語を話す。だが、ビルマの習慣である「タカナ」を頬に塗っている子も多い。やっぱり国境の村なのだ。



 しかし軍の施設や練兵場のようなものは、全く見あたらない。
考えてみれば、私が国民党軍の訓練を見たのは25年前だ。その頃には内戦時代少年兵だった兵士もいただろう。1950年に15歳だとすれば、1980年には45歳だ。

 しかしそれから更に25年、その頃45歳だった兵士ももう70歳。台湾企業が大陸に工場を作りそこに台湾学校ができたこのご時世、軍事訓練なんかやってられないわなぁ。^^;


 しかし、建物をよく見ると、やはりここは中国・国民党の村であることが分かる。建物には「民国71年」などと民国歴が刻まれているし、少し村を離れると「大陸の同胞を救済するための農場」などもある。


china_v_farm.jpg


 とはいえ、この村のほとんどの人は、ここで生まれて育ったのだろう。もちろん法的にもタイ人だけれど、民族としても中華民族というよりタイ民族、あるいは山岳民族のアイデンティティを持っているように見える。「中国」はここでは観光のためのキーワードでしかないのかもしれない。

 もっともこういう国境地帯、裏で何があるかは当事者以外には何も分からないのだけれど。少なくとも密入国程度は日常茶飯事なんだろうな。あとは怖いから調べない。^^;




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2006年09月01日

メーホンソンでひと休み (2006.8 タイ北部ドライブ 9 natu4歳)

メーホンソンでひと休み
(2006.8 タイ北部ドライブ 8 natu4歳)



 連日の強行軍で家族全員少し疲れ気味のようだ。

 隣の部屋の長女たちに 「朝ご飯を食べに行こう」 と声をかけるが成人2名は 「もう少し寝る」 とのことで、次女だけが 「ごっはん〜♪、ごっはん〜♪」 と元気に出てくる。子どもは元気だ。体の中に元気汁が流れているに違いない。ちなみに私の体の中には、黒〜い疲れ汁がたまっている。


 チャーリーハウスの前には何軒か屋台が出ている。長男、次女と3人でカオトム(お粥)の朝食。豚ミンチ、卵のお粥それぞれ15バーツ。

pai_BF.jpg

 このお粥がおいしい。タイ風のカオトムではなく、米を砕いてスープで炊いた完璧な中華粥だ。タイの屋台でここまでちゃんとした中華粥を食べたのは初めてかもしれない。考えてみれば、このエリアは国民党軍の村があちこちにある。このおじさんも、そういった人たちと何か関係があるのかもしれない。


---


 前日がんばってパイまでたどり着いたおかげで、メーホンソンにはあっという間に着いた。道も昨日とはかなり様子が違い、ギアをローに入れるようなカーブはあまりない。どうやら昨日は、一番辛いところを乗り越えた時点でギブアップしてしまったのだな。



 メーホンソンは一応空港のある街だが、それでもやっぱり片田舎だ。大型のスーパーはなく、街に1軒あるセブンイレブンだけが値札付きの商品を売っている。そんな街だ。

 とりあえず日々の強行軍と手痛い敗北を癒すため、ここではそこそこのホテルを取ることにする。


"Rooks Holiday Hotel & Resort"
http://www.sawadee.com/hotel/thai/rooksholiday/pictures.html


 ホテルの入り口にタクシン首相の記念植樹があったりもする、ここではまずまずのホテル。

 レセプションで部屋の値段と聞くと2800バーツとのことだったが、「プロモーションとかやってないの?」と尋ねるとあっという間に40%割引きになった。この場合最初の2800バーツには税とサービス料17%が加算されるが、プロモーションなどの価格は大抵 "NET" つまり税・サービス料込みなので40%以上の割引きということになる。全員の朝食もついているのでまずまずだ。コネクティングルームもあり、 家族連れにはありがたい。


maehongson_hotel.jpg

 部屋も水準は低くない。窓からの眺めも「いかにもメーホンソン」という感じで良い。今日は1日このホテルで休養することにする。


 荷物を部屋に置き、プールに行く。我が家以外誰もいない。金正日一家が第72招待所で水遊びをしているような気分で大変くつろぐ。次女と長男は結構プールではしゃぎ、大人はデッキチェアでだれる。山岳僻地リゾートだな。


---

 夕食は、メーホンソンに来たらここと言われる (というより他にあまり選択肢はない) "Bai Fern Restaurant"。

http://www.travel-phuket.com/phuket-restaurants/baifern.htm

 ホテルのスタッフも推薦するこのお店、値段もローカル価格でサービスも良い。長女が名物のハーブで包み揚げたフライドチキンをたいそう気に入っていた。タイでは安くはないビールや料理数品を取り700B程。まずますのお勧めかも。

fern_chicken.jpg



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2006年08月31日

峠を走る ピサヌローク 〜 パイ (2006.8 タイ北部ドライブ 8 natu4歳)

峠を走る ピサヌローク 〜 パイ
(2006.8 タイ北部ドライブ 8 natu4歳)



 負け犬一家は車を北に走らせる。


 素直にスコータイから大きな道を北上すればよいのだけれど、近くにタイ最高峰のある国立公園があったので、わざわざ遠回りをして走る。なんだかんだで、チェンマイに着いたのが夕方5時頃になってしまった。

 時間的にここで宿を取るのも良い。しかし我々の日程は限られている。いつでもバンコクに戻れるチェンマイより、もう少し遠いメーホンソンまでできるだけ近づいておきたい。審判団による協議の結果、「今日中にメーホンソンに着いてしまおう」ということになる。

 ちなみにチェンマイ - メーホンソンのバスの所要時間は約7時間。無謀と言えば無謀なのだけれど、あっちはバス、こっちは小型乗用車。バスが7時間なら乗用車なら5時間以内で着くだろう、との読みもあった。

---

 車はチェンマイを抜け、107号線から1095線に入る。市内では多少の渋滞もあったが、快適なドライブだ。メーホンソンまで200キロと少し。渋滞なしなら、平均速度80-100キロ程で走ることができる。これなら楽勝だと思われる。

 と、思いきや1095線に入って10キロ程度走ると、いきなり道が細くなる。片側1車線の狭い道。そこはタイ、一応舗装はしてはあるけれど、100キロで走れるような道ではない。これは、予測よりメーホンソン到着が遅くなるかも…



 などと考えていると、今度は道路は峠に入った。そのカーブはどこへ出しても恥ずかしくないヘアピンカーブで、乗用車でありながらギアをローに落とさなければならないほど。時速は10キロも出せない。えらい山道だ、これ。

 まぁタイ人には「地の果て」的なニュアンスをもつメーホンソン。それは峠くらい通るだろう。ここはひとつゆっくり安全に走って飛ばせるところは飛ばそう、無理は禁物、などと思っていたのだが、スピードを出せる場所がほとんどない。

 峠を登る、尾根に出る、峠を下りる、2キロほど平地、そして次の峠を登る。この繰り返しが始まった。平均時速は20キロ前後ではないだろうか。しかもカーブが多く、スピードを出せそうな道でも道の先を知らない者にはアクセルが踏みにくい。途中、バスに追い越される。ああ、バスにすら負けそうだよぉ!(´Д⊂


 それやこれやで山道を走って2時間ほど、ついに長女がギブアップ宣言をした。長女は車に酔いやすい。かなり気をつかって走ったつもりだが、カーブの連続に耐えられなかったようだ。「これ以上車に乗っているのは無理」とのことなので、次の街、パイで一泊することにする。


pai_map.JPG


---


 パイは一時期バックパッカーの沈没地として有名だった街だが、今は以前ほど誉れは高くない。しかし、先人達が開拓した居心地の良い宿や安くてそこそこ快適なレストランなど、沈没地特有の施設は整っている。

 胃袋を吐瀉物でいっぱいにした長女を乗せながら何軒か宿をあたるが、値段と設備、ロケーションの最も良い宿は、一番有名なチャーリーハウスだった。ガイドブックに間違いがあると腹が立つが、ガイドブックに書いてあることがそのままなのもなんとなく悔しいな。

http://www.tripadvisor.com/Hotels-g303916-c2-Pai-Hotels.html
(自前のサイトはないようです)

ここはホテルではなく、ゲストハウス。レストランを併設したレセプションの奥は中庭が広がり、その中に何種類かの部屋がある。安い部屋もあるが、我が家はエアコン、ホットシャワー、テレビ付きの一番高い部屋を2部屋もとってしまう。って、1泊600バーツだけれど。

 この部屋はそこそこに広く、また中庭に面した小さなテラスもあり、なかなか居心地がよい。

chaerie_room.JPG


---

 パイの街は狭い。大抵のことはチャーリーハウスから徒歩数分以内の場所で済ませることができる。長女の吐き気も収まり、夕飯のために街に行こうと宿を出ようとすると、併設のレストランでは「焼きしゃぶ食べ放題」をやっていた。

 この「焼きしゃぶ食べ放題」は、タイ好きならみんな知っている大同門という店そのままのシステム。中央でバーベキュー、周辺でしゃぶしゃぶができるという怪しい鍋で、自分の好きな物を焼いたり煮たりして食べ放題、しかもそれが店や時間帯によっては80バーツからという、タイ庶民や貧乏旅行者の絶大な支持を受けているチェーン店だ。

http://daidomon.co.th/

 アイスクリームやガーリックライス類などはなく、メニュー数は少ないが、このシステムだと自分の好きな物だけを食べることができる。値段を聞くと食べ放題1人99B。食材もそこそこ豊富だし果物があるのも気に入り、ここで夕飯にする。あれほど「気分が悪い」と言っていた長女がぱくぱく食べている。頼もしいぞ、長女。

charrie_dinner.jpg

 ここで体を休めて英気を養ったら、明日こそメーホンソンだ!



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2006年08月30日

タイの脱力寺 ワット・ターウェット (2006.8 タイ北部ドライブ 7 natu4歳)

タイの脱力寺 ワット・ターウェット
(2006.8 タイ北部ドライブ 7 natu4歳)



「空飛ぶ野菜炒め」に騙された傷心の我が家は北へ向かう。

 ピサヌロークには「タイで一番美しい」と言われる仏像もあるのだが、寄り道する気にもならない。なにしろ「空飛ぶ野菜炒め」の街だ。どうせろくでもないものに決まってる。


 と、今日は可能な限り北西方向に進むだけの日、なのだが、実は私には隠し球があった。Wat Thawet という脱力寺だ。


 タイのお寺は神聖な場所であると同時に、地元の人たちが集う場でもある。日本の瀬戸田に「西日光耕三寺」という、かなり怪しい脱力寺があるが、タイの一部には、それを遙かに上回る脱力寺があるらしい。

 そのことはうすうす聞いてはいたのだが、宮田珠己氏の「東南アジア四次元日記」という本でその存在を明確に知り、また、小嶋独観氏の「珍寺大道場」「泰国超絶地獄列伝」というサイトで、北上ルートの途中にまずまずの逸品があることをチェックしておいたのだ。

http://www41.tok2.com/home/kanihei5/thai-hell.html


 世界遺産でもあるスコータイ遺跡から北上したシーサムロンという街にも、WAT THAWET という脱力寺があるようだ。サイトを見る限り、なかなかのものだ。

http://www41.tok2.com/home/kanihei5/thai-watthawet.html



 「スコータイ市の北、シーサムロンにある」という17文字だけの緻密な情報を頼りに、車をスコータイ方面に走らせる。いざとなったらスコータイの観光案内所で道を教わればよいと思っていたが、日頃から信心深い私には御仏の加護があるようで、スコータイに入る前に"Sri Samron"の標識を見つけた。


 シーサムロンの街中で WAT THAWET への道を聞くと、英語の堪能なおばさんが丁寧に説明をしてくれた。どうやらこの周辺には WAT THAWET は二つあるらしいが、信心深い巡礼者が多く訪れる WAT THAWET は明らからしい。お礼を言って車を走らせる。あと数キロだ。

運転しながらも、辺鄙な街の寺で車を下ろされて得体のしれないオブジェを見せられる家族の呆れかえった顔が、楽しみでならない。


で、到着した WAT THAWET がこれ。

wat_tawhet1.jpg

敷地には怪しい動物のオブジェ以外なく、奥ではなにやら作業をしている。

工事中ですか、そうですか。_| ̄|○

 
 我が家は既に世界遺産を2つ素通りし、国宝級の仏像もスルーしてまで勝負をかけ、「空飛ぶ野菜炒め」で負け、また ワット・ターウェットで負けた。

タイ、手強い。

他にすることもないので、境内にあったブランコで次女を遊ばせる。

wat_thawet_swing1.jpg


もうこうなったら、どんどん北西に行くしかない。帰路で敗北するならともかく、往路でここまで敗北を続けると目的地にたどり着く気力がなくなってしまう。
北へ向かうんだ!!





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2006年08月29日

空飛ぶ野菜炒め ピサヌローク (2006.8 タイ北部ドライブ 6 natu4歳)

空飛ぶ野菜炒め ピサヌローク
(2006.8 タイ北部ドライブ 6 natu4歳)


 車は空港前の高速道路を北に向かう。

 とりあえずの目的地はチェンマイだ。しかし今日は運転初日、しかもレンタカーをチェックアウトしたのが午後2時。今日の目的は、タイのドライブ感覚を取り戻すこと。少し走って適当な宿に転がり込めばよい。最初はそう考えていた。

 アユタヤあたりはどうかな?などと思っていたら、運転して1時間もしないうちに通過してしまう。途中いくつか候補の街があったのだけれど、そこもあれよあれよと通過してしまい、ナコンサワンという街まで来てしまった。

 ここからチェンマイに向かうには、基本的に TAK という街を通る西回りが速いのだが、これは帰り道に取っておきたい。ということもあり、今夜の宿はピサヌロークに取ることにして東側ルートを取った。


 ピサヌロークに宿を取ったのには理由がある。全日空機で配られていた「バンコクトラベルガイド」には、見開きページにバンコク、スコータイ、サムイ、プーケットに並んでピサクロークが紹介されていた。ピサヌロークは全日空お勧めタイ5大観光地に入る街。我が家はそう認識した。これは素通りはできない。

pisanulok_ana.jpg


 しかもそのガイドには「夜になるとナイトバザールが開かれ、曲芸料理 『空飛ぶ野菜炒め』 が有名な屋台を初め様々なお店が並ぶとあり、これを読んだ長男が 「これ何回かテレビで見たことがある。本物を一度見てみたい」と言い始めた。これはまずます素通りできない。我々は 「空飛ぶ野菜炒め」 のために、ピサヌロークを目指すことになったのだ。


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 駅前にあるタイの典型的な中級ホテル、アマリンホテルにチェックインしたのは夜の8時になろうかという頃だった。ツインで480バーツ、コネクティング可能なツインで一部屋600バーツとのこと。地方都市は安いし、家族連れにはコネクティングはありがたい。さっそくチェックイン。

http://www.chiangdao.com/thailandhotels/otherthailandhotels/
amarinnakorn/details.htm


 本来ならシャワーでも浴びてからホテルの中で夕食なのだが、そうは言ってられない。疲れた体が動かなくなる前に、なんとしても 「空飛ぶ野菜炒め」 を食べなければならない。ホテルからナイトバザールの北端までは徒歩で5分ほど。まだなんとかなる。「さぁいくぞ」と家族全員気合いを入れて夜の街を歩く。

 ピサヌロークの街は天候のせいか、バンコクより蒸し暑い。しかもホテル界隈にはただごとではない数の鳥がいてやかましい。油断していると信号待ちで糞の直撃を受ける。全員かなり疲れているが、それでもホテルで教えてもらった道を歩く。気力で歩く。「空飛ぶ野菜炒め」をめざして。

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 サウナのようなナイトバザールを10分ほど歩いたところ、屋台街、というよりは川沿いのフードコートの南端にそれはあった。道路側の看板には 4歳児が無理をして漢字を書いてみましたフォントの日本語で 「空飛ぶ野菜炒め」 と読めないこともない文字が書いてある。

 あまり人はいない。団体観光客らしき20人ほどがテーブルについているが、他にあまり客はいない。どこに座ろうかと迷っていると、調理場から「カン!カン!カン!」と鐘の音が鳴る。なんだなんだと目を向けると、フライパンから炎が上がっている。どうやら野菜炒めが飛ぶという予告のようだ。


期待感と緊張感を持って調理場を見守る。
約1分後、数メートル離れた台の上に皿をもった男が上がり、フライパンから投げられた空芯菜炒めを受け取る。 

pisanu_fly.jpg


一瞬の間を置いて、まばらな拍手…

ああ、俺はこんなつまらないものを見るために、バンコクから数百キロ神経をすり減らして走ってきたのか!(´Д⊂



家族の様子を見る。全員あからさまに落胆している。

  「ホテルでごはん食べようか…」

サウナのような気温の人混みの中、全員ややうつむき加減のままホテルまで歩いた。帰り道、長女は横断歩道を渡る途中鳥の糞の直撃を受けた。

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 安ホテルとは言え、そこはホテルのレストラン。エアコンが効いて涼しい。こういう地方都市の中級ホテルのレストランはタイ料理に関しては味が良いことが多い。アマリンホテルのレストランもその例に違わず、おいしいタイ料理を食べさせてくれた。今回の旅行の初純正タイ料理ディナーだ。

 メニューは、ヤムウンセン、蟹の焼き飯、トートマンプラー、ガイヤーン、そして空を飛ばない野菜炒め。ビールを2本飲んでシェイクも頼んで600バーツほど。どれもおいしい。

pisanu_dinner.jpg


全員同じことを考えていたはずだが、誰も口にしない。
「最初からここにすればよかったね」などとは。



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2006年08月28日

ドンムァン空港でレンタカーを借りる (2006.8 タイ北部ドライブ 5 natu4歳)


ドンムァン空港でレンタカーを借りる
(2006.8 タイ北部ドライブ 5 natu4歳)



 タイで初めてレンタカーを借りたのは15〜6年くらい前だと思う。

 それまでは借りてもバイクだったのだけれど、結婚して家族が増えると流石ににバイクと言う訳にはいかなくなった。私にはタイ人のように100ccのバイクで5人乗りをするほどの技量はない。

 ただ、借りるといっても、拠点になる街に着いてから現地で借りることがほとんどで、バンコク到着時空港から借りるなどということは、数年前まで考えもしなかった。街中の混雑や、疾走する大量のバイク、更にはあの車間距離が極端に短い流れの中、市内を自分で運転しようなどとは思わなかったのだ。

 ところが数年前、地方で借りた車でうっかりバンコク市内に迷い込むことがあり、地獄の渋滞で有名なパートナム(プラトゥーナム)界隈をタクシーで覚えていた裏道で脱出するという奇跡が起こった。あれ?やればできるのか??


 「高速で市内を抜けちゃえばなんとかなるんじゃないか?」と、空港チェックアウトを試みたのが3〜4年前のことだ。その時は、車でそのままコ・チャン(チャン島)まで行き、車の便利さを改めて感じた。それ以来バンコクドンムァン空港でレンタカーを借りることは定番となってきている。何しろ、5人家族ともなるとレンタカーで移動した方が安上がりなことは少なくない。



 バンコク・ドンムァン空港にはレンタカー会社が何社か入っているが、国際チェーンは AVISBudget だけだ。他の空港では National を見たこともあるのだけれど、バンコクの空港では見あたらなかった。予約はネットで簡単にできる。

http://avisthailand.com/home/index.php
http://www.budget.co.th/

 ローカルの会社もあって多少値段が安かったりもするけれど、レンタカーとなると、事故や保険のことも考えてどうしても大手を選んでしまう。多分現地の会社だってきちんとしているとは思うのだけれど、老舗の看板はこういう時強い。


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 ホテルを少しレイトチェックアウトさせてもらい、送迎バスでドンムァン空港の AVIS に着いたのは午後だった。予約確認のプリントアウトを係員に渡す。1週間(24時間 x 7)保険込みで約8600バーツ。日本円で2万5000円ほど。免責が5000バーツ。更に、デポジットとして20000バーツをクレジットカードでインプリントする。(これは、無事故で返却すれば全額戻ってくる。)

「もし良かったら」、係員が言う。
「保険をフルにしませんか?」

「それはいくら?」

「2650バーツです」

あのなぁ、5000バーツの免責をなくすために2650バーツ払う間抜けがどこにいるんだ??

 あきれつつ空港到着ロビー前の駐車場に向かう。前回最安値だったBudgetでは、空港の立体駐車場の中で手続きをしたが、AVIS は 到着ロビー前に駐車スペースを持っている。車の傷を確認し、鍵を受け取り、出発!

rent-a-car.jpg

(私たちが借りた一番安い車。撮影は別の場所です)

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 タイは日本同様車は左側通行だし、道路事情もかなり良い。かなりの田舎に行っても多くの道は舗装されている。

thai_road.jpg

これはタイ人の「サバーイ(快適)」志向と、米軍駐留の影響だろう。バンコクから米軍基地のあった街へは、多分戦車が通っても問題のない道がつながっている。日本の国道16号、横須賀-横田間などと似たような事情だ。


bkk_road.jpg


 しかしここはタイ。左側通行で道路が快適でも油断はできない。なにしろ車の10台に1台、バイクの5台に1台が、事情は分からないけれど常時フルスロットルで走る国だ。(多少誇張あり)

 遅い車が悪い、抜かせない車が悪い、車間距離を取る車が悪い、どっちが悪いか分からない時には高い車が正しく安い車が悪いなどなど、ローカルルールは山ほどある。これから8日間の間、この戦場のような道路で、私は家族の命を預かるのだ。ま、「マイペンライ」精神で走るんだけれどね ^^


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2006年08月27日

バンコク - タイスキとフードコート  (2006.8 タイ北部ドライブ 4 natu4歳)

バンコク - タイスキとフードコート
(2006.8 タイ北部ドライブ 5 natu4歳)


予定より少し早くバンコクについてしまったため、多少元気が残っている。このままレンタカーを借りて北に向かおうかとも考えたのだけれど、予約を入れたAVISのカウンターに行くと、「もう車はない」とのこと。

 仕方なしに予約を入れておいた "ASIA AIRPORT HOTEL" の送迎バスに乗る。ここはネットを通すと、ツイン一部屋で朝食なしでB2000(6000円)程度。送迎のある空港ホテルの中では、比較的価格と内容のバランスが取れている。

http://www.asiahotel.co.th/asia_airport.htm

 ちなみにこのホテル、コネクティングはあるにはあるが、ベッドの小さな自称「ダブル」2室となるので、我が家には使えない。今回は今までの「スーペリアルーム」ではなく「デラックスルーム」を予約してみたのだけれど、なんだか部屋に全く違いがない。これは400バーツ、どぶに捨てたかも。^^;


 とはいえ、やはりこのホテルはベターな選択だ。なにしろ周辺の環境が良い。この場合の「環境が良い」というのは、きれいな公園や静かな場所、と言う意味ではなく、周りに便利で面白いものがある、という意味だ。

 建物の画像を見ると分かるが、このホテルはショッピングモールの奥にある。手前の建物は "ZEER" というバンコクでも最大規模のPC専門店ビルだ。ハードウェアが主なので、東南アジアの怪しいソフトやハードを望む人には物足りないかもしれないけれど、PC好きには暇つぶしができて良い。

zeer.jpg

http://www.itzeerrangsit.com/itzeer.htm

 モールの中にはフードコートもある。ホテルの前にあるエスカレーターを1階下に降りるだけで着くので、どこでも同じようなホテルの朝ご飯を食べる必要はない。昔、開店直前に行ったら白粥が5バーツだったこともある。どうやら職員の朝食用だったみたいだけれど。^^;

zeer_foodcoart.jpg


 また "ZEER" の前にもスーパーがあって、ちょっとしたレストランもあちこちにある。ホテル前の道路を横切ればカルフールもあるのだけれど、道路の交通量がとても多い上歩道橋が少し遠いので、一度も行ったことはない。

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 到着日の夕食は、"ZEER" 前にある "HOT POT" という新興タイスキの店で取る。このホテルに泊まると、どうしても夕食はここになってしまうんだよなぁ。

 知っている人は多いと思うけれど、「タイスキ」は日本のすき焼きとしゃぶしゃぶが混同されながらでたらめに伝わり、タイで独自の発展を遂げた、真性タイ料理だ。日本ではあり得ない具材(も多い)を日本ではあり得ないタレに浸けて食べるのだが、これが妙においしい。

 元祖は一応日本にも支店があった "COCA" ということになっているが、タイでは "MK" の方が遙かに人気があり、週末などはどこでも順番待ちの行列ができている。確かに"MK"の方が少し安めだし、アヒルのローストもあって良い。でも味の差は鈍感な私には分からない。

http://www.coca.com/
http://www.mkrestaurant.com/


 この "HOT POT" は新興勢力なのだけれど、今ひとつ善戦できず、今年ホテル前の店に行った時には、「寿しといえないこともない気がする寿し」などの和食とソフトドリンク、サラダバー、果物などに各種具材があって、食べ放題199バーツの店になっていた。没落の第一歩のようにも思える。(写真右) ちなみに他の場所で見た "HOT POT" は食べ放題をやっておらず、食べ放題は集客対策だと思われる。なにしろ、このビルにはこの1年にあの "MK" が入ってしまったからねぇ。


hotpot.jpg

http://www.hotpot-restaurants.com/


 ともあれ、バンコクの国際空港は10月には移転する。

http://www.thaidomainname.com/

 我が家のこのホテルとのおつきあいも、ここの "HOT POT" とのおつきあいもこれが最後だろう。新しい空港界隈に、値段と内容のバランスの良いホテルがどれだけできるか、今から少しだけ心配だ。


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2006年08月26日

全日空953便 バンコク行き (2006.8 タイ北部ドライブ 3 natu4歳)

全日空953便 バンコク行き (2006.8 タイ北部ドライブ 3 natu4歳)


さて、今度は全日空のYクラスチェックインの列に並ぶ。2度目の行列だ。カウンターのおねーちゃんの「いらっしゃいませ」に「キャセイから来ました」と元気よくお返事をする。

 ぎりぎりの時間に入った予約だろうし、多くは望まない。家族5人が一緒に座れてちゃんとチャイルドミールが出れば、おおよそのところはそれでいい。しかし、そのチャイルドミールの予約がキャセイから連絡されていなかったようだ。

 「ぎりぎりで申し訳ないんですけれど、チャイルドミールだけなんとかなりませんか?」とおねーちゃんにお願いしてみる。全日空のミスではないのであくまで 「お願い」だ。ちなみにTFK (東京フライトキッチン/成田発の機内食の多くをまかなう会社) に知人がいる私は、その気になれば1時間でスペシャルミールを積み込めることを知っている。  おねーちゃんはどこぞに電話をかける。端で聞く限りあまり色よい返事ではなさそうだが、こちらの事情を説明して一生懸命説得をしている。良いおねーちゃんだ。そしてこのおねーちゃんの努力の結果、なんとかチャイルドミールを確保する。

 ありがとう、全日空チェックインカウンターのおねえちゃん。^^

 問題のシートだが、私たちの航空券のFare Baseを見た良いおねーちゃんは、PY (プレミアムエコノミー) をアサインしようとしてくれた。ん?アジア線でPY??

http://www.anaskyweb.com/us/j/travelservice
/reservations/special/py/index.html

 昨日の日記の画像にあるように Fare Base が"Y"なのだから自然なことかもしれない。個人客とツアー客と一緒じゃあんまりだもんね。

 しかしチェックインカウンターのスーパーバイザーは、他社便振替に関してはPYのシートをアサインさせなかった。あの素敵でかわいい良いおねーちゃんは「フェアベースはYなのですが」と粘ってくれたが、だめだった。多分航空会社間でシートの便宜をはかる時には、かなり安い値段になっているのだろうな。

 ありがとうおねーちゃん。もう十分だよ。^^

多分カウンターで働いているのは、社員じゃないのかもしれない。でも、そういう人にいい人が多いんだよね、全日空。

 客室乗務員に関しては、まだJLの方がちょっとだけ上。「全日空女学院」の伝統をまだ多少引きずっているってたまに感じることがまだ希にある。

 普通にサービスを受ける分には何も問題ないけれど、ちょっとクレームっぽいリクエスト(大抵キャリアに非がある、というか非がなければクレームしない) を受けると、表情が変わる人がいたんだよなぁ。特に20年前前後。今回のクルーにはそういうお姫様アテンダントは一人もいなかったけれど。

このまま航空会社のあるべき姿に向かってがんばって欲しいと思うよ >NH。
そのための星組加入でしょ? UAのアテンダントにだって見習う点は多いと思うぞ。

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 そういう訳で、偶然にも初めてスターアライアンス系の新ターミナルを使うことになってしまった。一時話題になった新ターミナルだけれど、通関後の店は免税店とブランドショップが主で、我が家には全く関心が湧かない。その有名なロゴがついた某ブランド鞄の原価、俺は知ってるぞ。誰が買うか w

 出国エリアで「マクドナルド 170m」のサインを見たことが唯一のメリットかな?出国後にファストフッドがあるのは何かとありがたい。昨日"Super Size Me"を見直したばっかりだけれど。そうそう、お寿司屋さんもできていたっけ。出国前に最後のお寿司というのは、なかなか良いかも。

 ラウンジは、相変わらず旧南ウイングの "Red Carpet Club"が生き残っている。なんだかあんまり代わり映えしないねぇ。

 一応このブログのメインテーマである「乳幼児連れ海外」の視点から新ターミナルを見る。子どものプレールームがない。動く歩道の脇に小さなプレースペースがあるだけ。ちょっとこれ、貧弱過ぎないか?

star_kidsroom.jpg



 しかも出国後のゲートまでの距離が大変に長い。以前このあたりをNWが使っていてその時もかなり歩かされた記憶があるのだが、今回NH953が使ったゲートはターミナルの一番奥。いや、歩く歩く。w バンコクドンムァン空港並だ、これ。


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 NH953便に乗り込む。あれ?この機材アジア線用じゃないぞ?

 あのロサンゼルスまで一睡もできない忌々しい "Club ANA" ではなく、結構快適そうな "New Club ANA" のシートが積んである。これって欧米線用の機材じゃなかったっけ?確かバンコク線は、旧 "Club ANA" か、運が良くて "ASIA STYLE" だったはず。やっぱり繁忙期にはどこも機材繰りで苦しむのだな。カウンターのおねーちゃんがアジア線なのに「プレミアムエコノミー」などというから、おかしいな、とは思っていたのだ。


 われわれはおまけのように機体後方に載せた真性エコノミークラスのシートに座る。狭い。とても狭いこのシートピッチは世界最低水準ではないだろうか?以前日本に来ていたAOMフランス航空や、アエロフロートのIL62とガチで良い勝負ができる狭さだ。キャセイは愚か、中華航空やあのエアアジアにも負けてます、まじで。
シートに文句を言わない息子にまで「この席狭いね」と初めて言わせるほど。これで欧米路線は辛いだろうなぁ… 
   

唯一の救いはフルデジタルのAVODがYにも装備されていること。次女は日本語の番組がたくさんあるので、狭い座席でも大人しくテレビに見入っている。この辺は日系の強みだな。

 今回のチャイルドミールは、蝦のフリッターにピラフ、マッシュドポテトがメイン。(写真) 良くあるハンバーガーやパスタではない。次女もいつもよりよく食べていた。日本人のこどもはご飯が好きだからねぇ。この辺も日系のメリットの一つに挙げられないでもないかも。


NH_cmeal.jpg

nh_cmealUP.jpg


まぁ、NH便を使うことで、我が家のメインである UAの"Mileage Plus" にゴミのようなみみっちいマイルが貯まる。もっとも家族全員のカードを持ち歩くのは面倒なのでこれから事後申請をするのだけれど、全日空、他社便振替は50%とかけちちくさいこと言わないだろうな。昔からなんだか、全日空って「けちくさい」イメージがあるんだよなぁ。人件費も高そうだし、しかたないのかもしれないけれど。



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2006年08月25日

成田でフライトキャンセル (2006.8 タイ北部ドライブ 2 natu4歳)

成田でフライトキャンセル (2006.8 タイ北部ドライブ 2 natu4歳)


朝一番のキャセイ便に乗るため、早めに成田に到着する。

 しかしどうもカウンターの様子がおかしい。チェックインする荷物のセキュリティチェックの前に「香港から先に行かれる方は、セキュリティチェックの右側デスクでお待ち下さい」という張り紙がある。なんだなんだ?

 ほどなくキャセイの職員が大量のチケットの束を持ってその机にやってきた。どうやらフライトキャンセルが発生したらしい。香港までの乗客はそのままチェックインできることろを見ると、その先の機材繰りがどうしようもなくなったようだ。


 一般にフライトキャンセルは、天候不順などの不可抗力か機材不良などの航空会社の責任によるかで、その対応は変わる。天候不順の場合、航空会社は特に対応する義務を持たない。が、オーバーブッキングや機材不良など自社都合での場合、対応責任が発生する。今回何が起きたのか職員に尋ねたところ、「台風で機材繰りがうまくいかなかった」との返答。こういう場合、オーバーブッキングでもない限り、ほとんどの航空会社は「天候」と言うのだけれど、その度に「をいをい、本当か?」と疑ってしまうのは、私の育ちが良くなく、未だに生活が貧しいせいかもしれない。

 ともあれ、キャセイはシンガポール航空と並び、アジア系ではかなりしっかりした対応をする航空会社だ。「というわけでまた明日おいで。バイバイ」などと言うことはせず、全ての乗客を他社便に振り替えたようだ。職員の手元には、行き先毎に束ねた新しい航空券の束が入った箱があった。しかし、これかなりの量だぞ?

 香港経由バンコク行きの我が家は、全日空の直行便を振り当てられた。「クラスは何ですか?」と尋ねたところ、元気いっぱい「エコノミーです」とのお返事がかえってくる。

 うーん、こういう場合普通ビジネスを割り当てて、ついでにミールクーポンくらい渡す物じゃないか?、と瞬時思ったが、良く考えると出発時刻は50分遅くなったが到着時刻はかえって早くなる。更に後ろを見ると、乗り継ぎ客の長〜い行列がある。この乗客全員をCにアップグレードしては、キャセイとしては痛手過ぎるだろう。一応キャンセルの理由も「天候」ということだし。まぁ仕方ないか。

cx-nh.gif


 と言う訳で、Yの早めのチェックインで並ばされた我々は、次の行列に並ぶため、2タミの南端、スターアライアンス系カウンターまで重い荷物を引きずることになった。


 画像は振替便の案内と、キャセイが発行した"FLIGHT INTERRUPUTION MANIFEST"なる航空券のようなもの。今までにも振り替えされたことは結構あるけれど、こんなしっかりした「マニフェスト」なるものをもらったのはキャセイが初めて。さすがアジアの優等キャリアと思いつつ、「なんだか妙に慣れてるなぁ… もしかして結構日常茶飯事なのか?」などという疑惑が湧かないこともなかったことも告白しておかなきゃ、だな。

CX_manifest.gif



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2006年08月24日

eチケット (2006.8 タイ北部ドライブ 1 natu4歳)

 旅行の時、荷物は少ないに越したことはない。

 もちろん程度の問題もあり、カオサンあたりに良くいる「旅のプロ」の皆さんのごく一部のように、コンビニの袋に水とパスポートだけを入れて持って行くのもどうかとは思うけれど(実話)、まぁ大きな重い荷物を担ぐよりはマシだとも思う。

 我が家の場合、季節を問わず5人分の荷物を1つの布製ボストンにまとめる。基本は3日分の着替えと洗面用品。寒い季節は衣服の布地が厚くなるので厳しいこともあるけれど、8月のタイでは全く問題はない。他の必要な物は現地で買った方が安いということもある。


 ただ貴重品はやはり別のバッグに入れて持つことになる。ナンバーロックをつけられるデイパックを使うことが多い。この中にはビデオカメラ、デジカメ、そして財布(結構がんばって隠してます ^^)やパスポートや航空券が入る。で、この航空券が結構な荷物になることがあった。

 一時期、我が家はフライト数の多い航空券を切ることが多かった。例えばバンコク/東京/ホノルル/サンフランシスコ/シアトル/ロサンゼルス/東京/バンコク(定番でした)、あるいは、済州/釜山/福岡/松山/大阪/東京/秋田/札幌/東京/名古屋/福岡/釜山/済州、など。

 航空券は4フライトで1冊なので、1人あたり2〜3冊をホチキスで束ねてもらうことになるのだけれど、普通の薄い航空券でも家族全員分となるとそこそこの厚さになる。これが"ATB"と呼ばれる1フライト毎に搭乗券と同じ厚さの紙をつかう航空券で切られた時には、冗談にならない厚さになった。1人分でも1〜2センチの厚さで4人分。ファスナー付きのビニール袋がぱんぱんにふくらみ、デイパックの中で一番大きな荷物が航空券という異常事態だった。


 ところが最近事情が変わり、航空券も紙ではなくeチケットと呼ばれるCRS(航空会社の予約管理システム)上の記録だけで済むことが増えた。

 今回は、行きがキャセイ航空の東京/香港/バンコク、帰りが中華航空のバンコク/台北/東京、更にはタイ国内でのバンコク/クラビ往復と6フライトだったけれど、全てがeチケットで済んだ。「貴重品袋の中に航空券がない」という天晴れな状態。^^

 貴重品袋がふくらまないのは大いに歓迎なのだけれど、やっぱり幾ばくかの不安は残る。空港のカウンターで「わしら、あんたの予約なんか知らんもんね」と言われてしまえば、こちらには予約の記録や支払いの記録を証明するものはなにもない。そういう訳で、eチケットも結局予約の記録をプリントアウトすることになってしまう。

基本的には予約記録を管理できるサイトに入り、自分の記録のページをプリントアウトすればよい。
https://www.viewtrip.com/en-US/ViewTrip.asp

自分のeチケットのレシートもプリントアウトできる。

galileo.gif


 eチケット言っても、やっぱりメールのやりとりやウェブ決済は口約束に近いものを感じてしまい、記録された紙が欲しくなってしまうのは、旧世代の人間だからなのかなぁ。そういえば「PCの普及とともにペーパーレス時代が来る」と言われた頃もあったけれど、実はかえってプリンタ用紙の消費が増えただけ、という話もあったっけ。


まぁATBの束を持ち歩くよりはずっと薄いし、便利な世の中になっていることに間違いはないんだけどね。^^

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