2007年01月18日

中国のイチオシ宿・老寨山旅館 (ラオジャイ山旅館) - 興坪/中国 (2006.9-10 父一人旅アジア周遊59)

 

興坪は漓江下りのハイライトだ。
前回も書いたが、中国の20元札にはここの風景が描かれている。桂林を出発した観光船が興坪のゆったりとしたカーブを通る時、乗客は全員デッキに出ている。ほとんどの船は朔陽まで行くが、中にはここを川下りの終点にする船もある。興坪には船着き場があるのだ。

老寨山旅館.jpg

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中国のイチオシ宿・老寨山旅館 (ラオジャイ山旅館) - 興坪/中国
(2006.9-10 父一人旅アジア周遊59)



興坪は漓江下りのハイライトだ。
前回も書いたが、中国の20元札にはここの風景が描かれている。桂林を出発した観光船が興坪のゆったりとしたカーブを通る時、乗客は全員デッキに出ている。ほとんどの船は朔陽まで行くが、中にはここを川下りの終点にする船もある。興坪には船着き場があるのだ。

興坪の船着場.jpg



そしてこの船着き場添い、漓江と船着き場を見下ろす場所に老寨山旅館 (ラオジャイ山旅館)はある。この宿を作ったのは林さんという日本人だ。今では奥さんのビンビンさん、そして今年2歳になる可愛い喜太郎くんとの3人で宿を切り盛りしている。ちなみにここで頂いた名刺には、宿のオーナー名(?)は「林 喜太郎」とあった。2歳で宿主とはやるものだ。




林さんをご存じの方も少なくないだろう。
もし名前が出てこなくとも、「ネパールの農村部に全て自費で小規模水力発電機を作ってきた、長野県茅野市のタクシードライバー」と言えば、心当たりの方も少なくないと思う。

良くある雄弁なNGOの代表ではなく「その辺のおじさん」といった感じの方だ。初めてのお子さんである喜太郎くんに振り回されつつも幸せそうにしている。「好々爺」という言葉がぴったりの方だ。とても自費でネパールまでいって小規模発電所を作ったと方とは思えない。

お話を聞くと"ボランティア"の世界にもいろいろあったらしい。完全無償で発電施設を作ったことは、現地の他の"ボランティア"組織に快く思われなかったようだ。私が書くより直接林さんに伺った方が正確だし、なにより林さん自身が文章に残る形では何も残していないので、私もここには詳細は書かない。

http://www.ecology.bio.titech.ac.jp/langtang-plan/news22.html


ネパールでのボランティアができなくなった林さんは、次の場所を探して旅行をしてここにたどり着いた。そしてまたもや自費で"和平亭"という漓江を臨む展望台を作った。

和平亭.jpg



その話を聞いた地方政府の役人が感動し、ここに公衆トイレを作る条件で土地を提供し、そして出来たのが老寨山旅館 (ラオジャイ山旅館)だ。

老寨山旅館.jpg

林さんは「カンパもあったし」と言うが、どんなにお金があろうとこの場所に宿は作れない。分かる人には分かると思うが、あの中国政府にここまでさせるのは並大抵のことではない。ちなみにこういった話は宿のサイトにも一言も書かれていない。私が結構強引に林さんから聞き出したのだ。

老寨山旅館の入口.jpg

老寨山旅館フロント.jpg



宿には食堂もあるし、日本語の本やインターネット環境もある。更には洗濯機もお借りできる。

老寨山旅館食堂.jpg

老寨山旅館本棚.jpg



部屋は4部屋しかない。
どの部屋にもエアコン、テレビ、ガスで大変暖かいお湯が出るシャワー、そしてLANコネクタ(!)がある。ダブルの部屋のバスルームへの通路からは漓江が見えるし、ツインの部屋はとても広くてゆったりしている。

老寨山旅館ツイン.jpg

老寨山旅館シングル.jpg



林さんが「食事はどうしますか?」というので「出来ればここで頂きたいのですが」と言ったところ、「家族と一緒のもので良ければ」ということで夕飯を用意してくださった。ちなみにこの夕飯が10元だ。安い麺でも5元、出来合い料理を規定数選ぶ定食"快餐"でも5-10元はする。ここには日本の旅館のように食事で儲けようという気持ちはかけらもない。

老寨山旅館夕飯.jpg



お年で夜が早いと思うのだがだが、私はできるだけたくさんの話を聞きたい。そのためにここに来たのだ。林さんにはいろいろな話を伺った。ネパールでのお話、「終の棲家」と決めた中国の現状について、そしてご家族について。このお話を聞けただけでもここに来た甲斐があったと思う。



私が「今日の夜行バスで深センに行く」と言ったところ、林さんは「夕方まで部屋を使っていいですよ」言ってくださった。ご厚意に甘え部屋に荷物を置いたまま港を散歩し、宿の前から出る渡し船に乗る。

漓江渡し船.jpg



地元の人は片道2角だが、観光客は1元らしい。
私も2角だけ置いて船を出ようとしたら「こら!」と呼び止められ、しかたがないので5角渡したら「5角はないだろ」と言われ、結局1元支払った。往復2元だが、これが私の漓江下り、じゃないや、漓江渡しだ。和平閣から見る夕陽は美しいし、港からの長めも十分きれいなのだが、やはり船に乗ると移動するごとに変わる景色が楽しい。大変満足だ。

漓江渡し1.jpg

漓江渡し2.jpg

漓江渡し3.jpg



対岸には農家以外なにもない。

漓江対岸.jpg


しかし妙な観光船で食事をしながらこの景色を見るのに460(240)元支払うのなら、私にはこの2元の漓江渡し往復で十分だ。美しい光景は、昨日から老寨山旅館と港から思う存分見ている。観光船からは見えない夕陽も見ることができた。



お昼ご飯も宿でいただいた。

老寨山旅館昼食.jpg


この豪華な昼食は林さんのご厚意だ。「ツアー客に出した残り物だからお金は要らない」というのを、無理にお願いして払わせて欲しいといったら「じゃぁ5元」との返事。「残り物だから」と林さんは言うが、こんな豪華な食事をご家族とお手伝いの地元の女の子と食べるのは楽しいし、なによりあっっさりした味付けの食事が大変に美味しい。ただ同然の価格も林さんのご厚意と気配りだ。これで宿の経営をやって行けるのか心配になる。


この老寨山旅館、できれば紹介したくなかった。
私はそんなにケチな男ではないつもりだが、この宿だけは「知る人ぞ知る宿」のままであって欲しいし、私の隠れ宿にしたいとも思った。

しかし宿にお客さんがなく、経営がうまく行かなくなってなくなってしまうのはもっと困る。4部屋しかない宿がもしガイドブックにでも載ってしまったら、もうなかなか泊まることはできなくなるだろうが。

そうなってしまう前に、私はもう一度ここに行きたい。
できれば家族を連れてだ。喜多郎君と次女に仲良く成って欲しいとも思うし、日本での仕事に疲れた時の逃げ場にも取っておきたい。日本人は興坪では極めて恵まれている。老寨山旅館があってこそだが。



中国では100以上の宿に泊まった。日本人だからこそ、という事情もあるが、私にとっては中国最高の宿だ。読んでいただいた皆さんにも、あまり派手な宣伝はしないで、少し疲れた時の隠れ宿として大切に取っておいて欲しいと、勝手なことを思う。


サイトやページによっていろいろな値段がかいてあるが、基本的にはひとり100元でシングルルームを独占できる。繁忙期には260元になるが、その程度支払ってでも泊まりたい宿だ。



老寨山旅館 (ラオジャイ山旅館)
〒541906 中国広西桂林市陽朔県興坪鎮碼頭
Tel: 0773-8702692 / ++86-773-8702692
eMail:hayashi125@hotmail.com


今回旅行の目的地の一つでもあった、この宿。
多くの人に愛され、そして大切にして欲しいと心から思う。

「自称旅のプロ」「自称中国の通」が寄りつかないことも、心から願っている。自慢話ばかりで謙虚さを知らないこういう一部の旅行者がここに来始めたら、少し悲しい。



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