2006年07月30日

石林でがっかり (2006.1 中国雲南省旅行記 (Natsu4歳) 15

石林でがっかり (2006.1 中国雲南省旅行記 (Natsu4歳) 15

15 「石林でがっかり」

  久しぶりに帰ってくると、やはり昆明は大都市だった。

 麗江でも大理でも大抵の場所には徒歩で行けたし、5分も歩けばおおよその用事を済ませることができたのだが、さすがにここではそうは行かない。都会というのはそういうものだけどさ。

 しかし都会だから遊びに行く場所には事欠かない。我が家の好きな大型スーパーもいくつかあるし、動物園も博物館もある。飯屋だって数がいっぱいあれば良い店が出現する確立も上がる。更に周辺には民俗村、西山公園、石林公園などの観光地もある。ちょっとタクシーに乗って出かければ退屈することはまずない。中でも評判の高いのは石林風景区だ。どのガイドブックを見ても昆明周辺の観光地として最も大きく取り上げられている。

 「昆明の南東約100キロメートルにある景勝地。約2億8000万年前、このあたりは海底だった。地殻変動とその後の風雨による浸食によって陸地になり鋭い岩面が作られたカルスト地形は、中国でも有数の観光地となっている。見渡す限りの鋭く尖った岩々が作り出す景観は圧巻、まさに石の林だ。巨大な岩が屏風のようにつらなっている石屏風、ラクダそっくりの石がある駱駝騎像など名勝地には名前がつけられている。入り口に近い獅子亭、中心に位置する望峰亭からの眺望は特に素晴らしい。カラフルなサニ(撤尼)族の衣装をまとった女性が案内してくれるのも風情がある。」
http://www.ab-road.net/ab/sight/001117.shtml

やはりここをはずす訳にはいかないだろうと事前に調べておいた豪華観光列車の切符を手配しようとしたのだが、もう運行はなくなったらしい。うーん、残念。我が家は列車が大好きなんだよなぁ。

 隣にいたどこかの国の旅行者が話しかける。
「ロンリープラネットの情報なんて古いし、。中国の状況はいつでも変わってるのだから、あまり信用しない方がいいぞ」。 なるほどそうか。でもそんな本持ってないぞ、わしら。

 日本人は「地球の歩き方」を隠し持って、それに依存しつつもまるで自分の意志で旅行している気分になって、更に情報が正確ではないとケチをつける。そういうものなのだ。それが正しい日本人「バックパッカー」の在り方なのだ。

 ガイドブックは便利だし、初めての街のおおよその地図があるだけでもありがたい。我が家も愛用している。場合によってはロンリープラネットも使うし、歩き方も、旅行人ガイドもつい買って読んでしまう。出発前にガイドブックを読むのは楽しいし。でも、情報がどうのとかケチをつけるのは、正直どうかと思う。取材して印刷した時点で既に情報はかなり古い訳だし街の様子や物価も変わって当然。情報ノートや出会った旅行者からガイドブックの悪口を見聞きすることは少なくなかったけれど、それはその人たちがガイドブックに依存している証拠の様な気がして、あまり気持ちの良いものじゃない。「旅のプロ」の皆さまのお説教みたいだ。

 それはともかく、せっかく話しかけてくれたその人に石林情報を尋ねる。実際に行ってきた人の話は貴重だ。
「列車でも行けないことはないらしいけれど、あまり便利ではないのでみんなバスを使うよ。」
「選択肢はないの?」
「いやある。土産物屋に寄りまくるバスか、寄らないバスかだ」
日本のびっくりバスツアー型キックバック商法は中国でも盛んなようだ。土産物屋を一概に否定するつもりはないけれど時間も惜しいので、直行バスを予約する。土産物屋巡り付きバスより10元ほど高いが時間の方が貴重だもん。

          - - -

 満員のマイクロバスは昆明から石林までの道を快適に走る。90分のドライブだ。高速道路は良く整備されていて、片側2〜3車線の路面がいかにも快適そうだ。バスの窓から河の向こう側に高速の路面が良く見える。少し向こう側に見える…。最安値だった我々の直行バスは高速道路とほぼ平行している旧道を走っていた。

 しかし旧道だってちゃんと90分で石林に着く。
「3時半になったら、この場所に戻っておいで」
運転手はそう言ってバスごとどこかに走り去る。高速に乗ることもできなかった極貧バス、多分駐車料金が払えないのだろうな。お金がないって辛い。しかし、このバスは石林に5時間滞在できる。多分同種のバスの中でも最も長時間の観光が可能なのではないだろうか。

 時間は十分にあるが、我々には石林についての知識がまるでない。唯一の資料は「歩き方」の小さな地図だけ。こういう場合はどこかのツアー客について回ると良いのだが5人家族ではかなり目立つ。例によってぼったくり価格としか思えない一人120元を支払った勢いもあり、ガイドを雇う。というより、ガイドの案内を読んでいたら向こうから売り込みに来てくれたんだけれどね。特に時間は関係なく一回り80元也。


 石林には二人の日本語ガイドがいるらしい。我々についてくれたのはそのうちの一人で、サニ族の女性だった。独学で日本語を勉強したとのこと。偉いなぁ。志の高い女性の後を我々は言われるままについていく。大石林、小石林を巡る3時間のコースだ。


「ここを見て下さい。龍の歯です。これに触ると歯が丈夫になります」
そうかそうかと、子どもたちが岩に触る。結構楽しそうだ。

「あそこを見て下さい。あれは鷲が羽を広げています」
そうかそうかと岩を眺める。確かにそう見えないこともない。

「あそこを見て下さい。あれは象です」
うん、確かにそうだね。象の形に見えるね…

「あそこを見ましょう。女性が立っている姿です」

… だから何なんだよ!


さようなら、石林。もう2度と来ないよ。
入場料やバス代のの800元で、何かうまいものでも食べれば良かった。


yunnan_sekirin.jpg



↓ お役にたてましたらクリックをしていただけるとうれしいです。^^。
人気blogランキングへ
にほんブログ村 子育てブログ
にほんブログ村 旅行ブログ