2006年07月26日

新山口温泉でだれる (2006.1 中国雲南省旅行記 (Natsu4歳) 12

新山口温泉でだれる (2006.1 中国雲南省旅行記 (Natsu4歳) 12

12 「新山口温泉でだれる」

 大理でナマケモノ一家と化した。

 どうやら近くにはロープウェイやら崇聖寺三塔なる有名な塔やらそこそこ観光ポイントはあるらしいのだが、全員あまり興味を示さない。行けば行ったでおもしろいのだろうが、例によって入場料が非常識に高く「何もそうまでしてなぁ」という気分なのだ。直接出費をしない子どもたちにもその気持ちが伝わるのか、どこかに行こうと言い出さない。宿の周囲を散歩したり、お茶を飲んだりと一家で隠居の様だ。

 このままでは人としてあまりにだらしないのではないだろうかと、父は観光計画を練る。もちろんブレーンは菊屋のおかみさんだ。彼女はここ数日の付き合いで、我々が大金の出費を好まないこと、観光地にあまり興味を示さないこと、だらしくなく非活動的であることなどを既に理解している。

「温泉でも行く?」女将さんは助言をしてくれた。
「下関ですか?」
「ううん、もっと山の方。新山口温泉というところがあって、お風呂いろいろあるよ。あと、明日なら"シ耳 源"(さんずいに耳)で市場も立つし」

 値段を聞くと、5人なら車を一台チャーターして120元(だったかな?)で良いという。相場より少し安い。どうやら我が家は菊屋に於いて貧乏認定をされたようだ。菊屋さんのお子さんとうちのちびが幼児非言語交流をしたせいもあるのかもしれない。昆明を出てから体をお湯に浸けていない我々は提案に飛びつく。麗江からかなり標高は下がったが、それでも大理は寒かった。

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  "シ耳源"に向かう道には沢山のミニバスが走っている。どうやら下関から頻繁に走っているようだ。今日は市場が立つので特にバスも多いのだろう。小さな村の細い道は多分10日に一度の渋滞が発生している。我々は村の入り口から歩く。

 特に変わった光景ではない。ここもよくある市場だ。
山から下りてきた人たちがそこで採れたものを売り、手にした現金で生活用品などを買う。プロは大きめな店を広げ、靴やら服やら様々なものを売る。下手な小さな店より品揃えは良いかもしれない。食料売り場も充実していて、あちこちで豚や鶏などが生きたまま、あるいは死にたてで売られている。半死半生のもいるな。まぁ長くはあるまい。

 うーん、これだけ家禽と人間の距離が近ければ、そりゃ新しいウィルスもできるわなぁ… ぜったいこのエリアには鳥インフルエンザのウィルスがあるはずだと、子どもをあまり鶏・アヒルコーナーに近づけないように留意しつつ市場の中をまわる。

 下の娘がビー玉を見つけて目を輝かせているので、店の親父に5角を差し出したら10数個が袋に入れられた。はい、なつちゃん、中国土産購入終了。市場は賑やかだし楽しいことは楽しいが、疲れることも確かだ。

 少しお腹が空いたが、中で食べるには立ち食いしかない。近くには鶏も最後の延命嘆願で騒いでいるし、立ったまま洗面器型どんぶりからご飯をかき込むほど我々も人民化していない。しかたないので、市場から少し離れたところでパン状のものを買って食べる。上の娘のリクエストだったが、これが結構うまい。1枚5角(1/2元)。人だかりのなかった銀行の入り口で食べたが、ガードマンは見て見ぬふり。中国だもん、しかたないよね。

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 さて温泉だ。

"シ耳 源"から車でそれほど遠くないところに新山口温泉はあった。鄙びたというよりは、崩壊寸前に見える温泉宿が何軒か並んでいて、我々はその中でも比較的マシであろう最も規模の大きな施設に向かう。そこにはいくつかのプールやマッサージ施設、食堂やカラオケ(要らん!)など、結構立派な建物がいくつかあった。ただ人はいない。我々以外客がいない。平日のせいもあるだろうけれど、どうしてもうらぶれ感が漂う。

 試しにプールに手を入れてみる。結構暖かい。これならこのの寒さでもさほど苦ではなさそうだ。奥には別のプールもあり、こちらは炭酸泉とある。本物の炭酸泉は、日本には確か大分あたりにしかなかったはず。これも悪くはない。更に奥にはいくつかの囲われた貸し切りプールもある。家族連れには便利だ。でも、やっぱり日本人としては温泉には裸で入りたい。水着で入ってもくつろげないんだよ、わしら!

 と言う訳で、我々は駐車場の横にあった一番みすぼらしい建物の個室風呂を男女一部屋ずつ借りる。90分30元。うーん、高いのか安いのか分からんぞ。(苦笑) いや、そりゃ安くはないけれどね。

 うらぶれた室内には、怪しいベッドが一台置いてあって服や荷物を濡らさずに着替えができる。湯船は思っていたよりは深く大きい。日本の山奥の湯治場だと思えば、そんな気がしないでもない。何より我々はここのところずっとお湯に浸かっていなかったため、想像以上に気持ちが良い。能書きを読んでみると、源泉は90度台、お湯は入った者が自分で溜めて、上がる時流すという100%源泉かけ流しだ。

 結構悪くないぞ、これ。

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