2006年07月03日

2006.1 中国雲南省旅行記 (Natsu4歳) 2 帰国直後の記

2 帰国直後の記「とりあえず命を失わずに帰国しました」


  18日間、ゲートウェイの昆明以外は麗江、大理の二つの街だけに行くという、あまり無理のないペースの旅行だったのだけれど、4歳児以外全員お腹をやられてそれぞれ1日ずつダウン。インドに行ってもびくともしないこどもたちだったのに、やっぱり中国は手強かった。。

 こどもたちも中国は初めてではない。
というか、この春にも大連に何日か行ってたんだよね。
だから特に身構える様子もなかったのだけれど、今回は今までの中国旅行とは地味に事情が違う。なにしろ車を買ってしまったおかげで、金がないのだ。チケットはマイルのタダ券。宿や食事代だってできるだけ節約したい。目標は18日間家族5人で衣食住観光土産全てを10万円以内で済ませること。

いや、そりゃ大人一人や二人なら楽勝なんだけれど、うちには幼児もいるし、無理もできないしさ… 結構シビアな目標なんだよ、これでも。


 というわけで、行きの機内で今回の旅行について子どもたちに能書きを垂れた。

 ・父は今、金がない。
 ・かなり金がない。
 ・だから節約を持って旨としたい。
 ・それほど金がない。
 ・ある程度の金を使わないと、中国ではかなりと言って良いほど嫌な思いをする。
 ・それなのに金がない。
 ・目の前の中国人に殴りかかる前に、一言父に相談して欲しい。
 ・金で済ませることができたらなぁ。
 ・理性的な抗議や合理的で理に適った要求も、通ると思ってはいけない。
 ・そういう時には諦めるしか手がない。全ての努力は無駄だ。
 ・そして少し俯いてつぶやくしかないのだ。「中国だから仕方ない」と。


 よその国に行くのだから、その国の文化や作法を受け入れるのは常識だ。わがままな自分だってイスラム圏で酒よこせと騒いだり、チベットで鳥葬の写真を撮ったりはしない。印僑が定価の100倍の値段をふっかけても「はいはい」とそこから交渉を開始する用意もあるし、ブッシュが気に入らなくてもホワイトハウスに飛行機で突っ込んだりはしない。 通りすがりの人間なのだから分を弁えるのは当然だ。

 でも、中国は少し違う。うまく言えないが、微妙に違う。
なんというか、こう、人の感情をピンポイントで的確に逆撫でする場面がやたらと多い。特に漢民族や公務員にその傾向は強い。なんでなんだろね。

 こちとら別に釣り銭投げて寄越した位じゃ怒りはしないし、こっちのへたくそな中国語に返ってきた不快な怒鳴り声が「不要謝-プーヤオシェ-(礼はいらんぞ)」「漫走 -マンツォ-(気をつけてな)」であること位は理解している。ついでに言うと、話してみると結構親切な人民は漢民族の中にすら少なくないことも知っている。漢民族はは誤解されやすいのだ。
しかしだからといって、「うん、文化も違うからね」と笑ってスルーできるほど中国は甘くない。

 中華思想と中国共産党の洗脳刷り込み教育と「巧言令色少なし仁」の道徳となどという、絶対相容れるわけがない思想を一つの脳味噌に詰め込まれ、かつ、法治ではなく人治で明日には正しいことが変わる不安定な社会を ろくに金もなく生きなければならない人民の心など、我々の想像を遙かに超えている。話し合えば分かるなどと甘いことを言っていてもどうにもならない。あきらめるしかないのだ。
だいたい地方じゃ空港やホテルですらろくに英語も通じないし、自分も中国語発音難しくて全然出来ないし、ろくに話あえないけれどさ、。。

 「中国だからしかたない」
 子どもたちも今回の旅行を通してこの言葉の意味を肌で感じ取ったようだ。上の二人はもちろん、下の幼児まで結構的確な場面で「ちゅーごくだからしかたないもん」などと言っていた。

やはり旅行は人を成長させるのだな。
父はうれしいよ。



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