2008年05月18日

気温62度 - 火焔山 (ウルムチ発トルファン日帰り人民ツアー 5)



羅刹女火焔山より西南に千四五百里もの先にある翠雲山芭蕉洞に住み、火焔山の燃え盛る炎を消すことが出来る秘宝・芭蕉扇を持つ。牛魔王の妻であるが、牛魔王が愛人の玉面公主を作って芭蕉洞へ帰って来ないため不機嫌を募らせていたところに孫悟空が芭蕉洞を訪ね、火焔山の炎を消すために芭蕉扇を借りたいと頼み込む。ところが鉄扇公主にとって孫悟空は息子である紅孩児の仇であるため、彼女は烈火の如く怒り狂って、追い返そうと二振りの青峰の宝剣をもって襲い掛かる。二人は夕刻まで一騎打ちを続けるも、形勢不利と見た鉄扇公主が芭蕉扇で悟空をあおぎ吹き飛ばしてしまう。

悟空が一晩かかって吹き飛ばされた先は、かつて黄風大王の件で世話になった霊吉菩薩の住む小須弥山であった。悟空から事情を聞いた霊吉菩薩は風鎮めの秘薬「定風丹」を彼に与える。再び芭蕉洞に取って返した悟空は昨日と同じように鉄扇公主を呼び出し、両者は再び一騎打ちを始める。やがてひるんだ彼女は芭蕉扇で悟空をあおぐが、少しも飛ばされる気配が無い。せせら笑う悟空を気味悪がった公主は芭蕉洞に逃げ帰り、堅く扉を閉めてしまった。疲れて喉に渇きを覚えた彼女は、侍女に命じて茶を持ってこさせる。ところが、孫悟空が1匹の虫に化けてお茶に飛び込み、そうとは知らずにお茶を飲んだ鉄扇公主の胃の中で暴れ回ったため鉄扇公主は腹痛に苦しみ、遂にたまりかねて孫悟空に芭蕉扇を渡すと約束するが、その芭蕉扇は偽物であった。

さっそく悟空はそれを持って火焔山に向かうが、偽物であったため逆に火の勢いは強まり、全身に炎を浴び両股の毛まで焦げてしまう。ほうほうの態で引き返してきた彼の前に火焔山の土地神が現れ、公主の夫の牛魔王に頼むよう勧める。しかし悟空が牛魔王を訪ねる途中、玉面公主と偶然いざこざを起こしてしまった為、「俺の妻や妾に無礼を働くとは」と牛魔王とも交渉決裂となってしまった。この後、彼らの間で芭蕉扇をめぐって化け比べや騙しあいなど、数々の戦いや駆け引きが繰り広げられる。(Wikipedia"西遊記"より)

火焔山と聞いてピンとくる日本人はそう多くないかもしれないが、西遊記のこの話を聞けば「ああ、あそこか」と思う人は少なくないだろう。トルファン界隈は暑苦しさで有名だが、火焔山はそのトルファンエリアでも最も暑い場所だ。こんな話を書きたくなる気持ちも分かる。

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羅刹女火焔山より西南に千四五百里もの先にある翠雲山芭蕉洞に住み、火焔山の燃え盛る炎を消すことが出来る秘宝・芭蕉扇を持つ。牛魔王の妻であるが、牛魔王が愛人の玉面公主を作って芭蕉洞へ帰って来ないため不機嫌を募らせていたところに孫悟空が芭蕉洞を訪ね、火焔山の炎を消すために芭蕉扇を借りたいと頼み込む。ところが鉄扇公主にとって孫悟空は息子である紅孩児の仇であるため、彼女は烈火の如く怒り狂って、追い返そうと二振りの青峰の宝剣をもって襲い掛かる。二人は夕刻まで一騎打ちを続けるも、形勢不利と見た鉄扇公主が芭蕉扇で悟空をあおぎ吹き飛ばしてしまう。

悟空が一晩かかって吹き飛ばされた先は、かつて黄風大王の件で世話になった霊吉菩薩の住む小須弥山であった。悟空から事情を聞いた霊吉菩薩は風鎮めの秘薬「定風丹」を彼に与える。再び芭蕉洞に取って返した悟空は昨日と同じように鉄扇公主を呼び出し、両者は再び一騎打ちを始める。やがてひるんだ彼女は芭蕉扇で悟空をあおぐが、少しも飛ばされる気配が無い。せせら笑う悟空を気味悪がった公主は芭蕉洞に逃げ帰り、堅く扉を閉めてしまった。疲れて喉に渇きを覚えた彼女は、侍女に命じて茶を持ってこさせる。ところが、孫悟空が1匹の虫に化けてお茶に飛び込み、そうとは知らずにお茶を飲んだ鉄扇公主の胃の中で暴れ回ったため鉄扇公主は腹痛に苦しみ、遂にたまりかねて孫悟空に芭蕉扇を渡すと約束するが、その芭蕉扇は偽物であった。

さっそく悟空はそれを持って火焔山に向かうが、偽物であったため逆に火の勢いは強まり、全身に炎を浴び両股の毛まで焦げてしまう。ほうほうの態で引き返してきた彼の前に火焔山の土地神が現れ、公主の夫の牛魔王に頼むよう勧める。しかし悟空が牛魔王を訪ねる途中、玉面公主と偶然いざこざを起こしてしまった為、「俺の妻や妾に無礼を働くとは」と牛魔王とも交渉決裂となってしまった。この後、彼らの間で芭蕉扇をめぐって化け比べや騙しあいなど、数々の戦いや駆け引きが繰り広げられる。

(Wikipedia"西遊記"より)

火焔山と聞いてピンとくる日本人はそう多くないかもしれないが、西遊記のこの話を聞けば「ああ、あそこか」と思う人は少なくないだろう。トルファン界隈は暑苦しさで有名だが、火焔山はそのトルファンエリアでも最も暑い場所だ。こんな話を書きたくなる気持ちも分かる。

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火焔山と言っても頂を持つ山と言うより、連なる中規模の尾根を背景にしたエリア、と言って良い。西遊記は中国でも大変有名な古典で誰でも知っている。その物語に出てきたこの場所は中国人観光客にも人気だ。今回のツアーでもハイライト的位置づけになっている。

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入り口周辺でもうんざりするほど暑い。
個人で入った場合、入場料は40元だ。

ここ入り口には、トルファン観光区の主立った施設の入場料一覧が掲げてあった。これを見ると、葡萄風景区が60元、交河故城が40元、カレーズが40元、集古村が35元と、ツアーの入場料だけでも個人で行けば150元くらいはかかるのが分かる。経済性だけを考えれば、このトルファン人民ツアーは大変お得なのだ。多少せわしないが、逆に考えれば「効率が良い」とも言える。

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それはさておき、火焔山では入場するとそこは涼しい地下施設になっている。大変に涼しくて生き返る気分だ。

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涼しい思いをするために入場したような錯覚を覚えるが、ここは暑い思いをするためにお金を払う場所だ。地下には例によってジオラマや壁画などが展示してある。

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地下を一回りすると炎天下の地上に出ることになる。
真上にはサークル状の壁があり、中心に大きな温度計が置いてある。

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 摂氏62度。


正確な気温は、確か日陰で測るはずだ。この数字が本当に正確なものなのかは分からない。「せっかくの火焔山、どうせなら派手な数字を出して観光客を喜ばせてやろうじゃないか」的不正確さがないという保証はない。

しかし十分に説得される程、ここは暑い。

近くにはラクダやら馬車やらが観光客を待ち構えているが、さすがにこの暑さではあまり人は集まらない。中国人民にとっても、この暑さは堪えるようだ。

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しかし「火焔山」とあるプレートは話が別だ。

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中華人民は記念写真が大好きだ。
有名な観光地とその名前がある看板の前ともなれば、これはもう絶好の記念撮影ポイントであり、素通りするわけはないのだ。気温摂氏62度の炎天下、中華人民は火焔山と自分の姿を残すために日傘をさしつつ行列していた。

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この執念には、もしかしたら見習う点があるのかもしれない。


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